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中途採用の面接ではどんなことを聞かれる?よくある45の質問例を交えて解説!

中途採用の面接では、求職者に対してさまざまな質問がされます。答えやすいものもあれば、まったく想定していなかったものもあるかもしれません。あらかじめどんな質問をされるかを把握して答えをシミュレーションしておけば、スムーズに回答できて好印象を与えることもできます。

今回は、中途採用の面接でよく聞かれる質問45パターンと回答するポイントを、面接のフェーズ別にご紹介します。

自己紹介・アイスブレイク編

まず面接は自己紹介からはじまるのが一般的です。採用担当者によってはアイスブレイクもあるかもしれません。比較的難易度が低い質問ですが、油断は大敵です。自己紹介やアイスブレイクから、すでに面接ははじまっています。

自己紹介

まずは求職者自身に関する質問がされます。

Q1:自己紹介をお願いします

上記のように直球で自己紹介をするよう言われるケースが多いです。1分程度で名前やこれまでの経歴について話しましょう。

Q2:お名前を教えてください
Q3:これまでのご経歴をお聞かせください

また、「お名前を教えてください」「これまでのご経歴をお聞かせください」と質問されるパターンもあります。この場合も質問に沿って簡潔に回答しましょう。

Q4:あなたの強みや長所を教えてください
Q5:あなたの弱点や短所を教えてください
Q6:現職(前職)でがんばったことを教えてください
Q7:現職(前職)でどのような人物だと評価されていると思いますか?

自己紹介の後に以上のような質問がされる場合があります。やはりこちらも簡潔かつわかりやすく回答します。大切なのは「客観的に自分を見られているかどうか」です。ただ思い込みではなく、「自分の長所は●●です。なぜなら…」というように、理由を理論的に説明しましょう。また、長所をどのように応募先企業で活かせるかを説明できると評価が高くなる可能性があります。

アイスブレイク

アイスブレイクとは、本題に入る前の雑談です。お互いが話しやすい雰囲気を作るために、アイスブレイクを入れる採用担当者も少なくありません。

Q8:今日はどのように来られましたか?
Q9:今日は雨が降っていますね。●●さんのお住まいではいかがですか?
Q10:今日はお休みですか?
Q11:趣味はなんですか?
Q12:緊張されていますか?

以上のような質問をされるケースが多いです。よほど支障がなければ正直に答えて問題ありません。

Q10:に関しては働きながら面接を受ける人も多い中途採用ならではです。所定の休日を利用したり、有給を取得したりして面接を受けに来ている場合は、正直に話しても問題ありません。しかし、「しっかりと引き継ぎをした上で有給を取得しました」というように付け加えると印象がアップする可能性があります。

Q11:に関してはたとえば製造業ならものづくり、Web系の会社であればホームページ制作やブログなど、特に業務に関係しそうな趣味があれば積極的にアピールしましょう。また、仕事に関係がなくても採用担当者と同じ趣味だった場合、その話で盛り上がるかもしれません。

自己紹介・アイスブレイクの回答の仕方についてはこちらの記事「【面接攻略ガイド】中途採用の自己紹介|意外と重要」でより詳しくご紹介しています。

面接本番編

自己紹介・アイスブレイクが終わったら、いよいよ面接本番です。中途採用の面接の場合は「志望動機」「転職理由」「入社後について」「逆質問」というフェーズに大きく分けられます。それぞれ詳しく見ていきましょう。

志望動機

志望動機を聞かれるのは、新卒採用の面接と同様です。「なぜ応募先を志望するのか」を理論的に説明しましょう。

Q13:志望動機をお聞かせください
Q14:なぜ当社を志望されたのですか?

志望動機の聞き方としては以下のようなパターンも想定されます。

Q15:他の企業ではダメなのですか?

「なぜその業種を志望したのか」そして「数多くある企業の中で、なぜ応募先を選んだのか」を説明しましょう。

また、以下のように質問をされるケースもあります。

Q16:●●さんが感じた当社のよさを教えてください
Q17:当社の理念についてどのようにお考えですか?
Q18:当社のビジョンはご存知ですか?

上記のような質問は、事前に応募先の事業内容や経営方針を知らないと答えられません。また、志望動機全般に関しても、応募先について理解を深めれば、「御社の●●という事業で私のスキルが活かせると感じて志望いたしました」というように説得力がある回答ができるようになります。事前に業界研究や応募先企業のリサーチは、怠らないようにしましょう。

志望動機のポイントについては、こちらの記事「【回答例付き】転職で聞かれるのはこれだ!面接の質問攻略法を徹底解説」でご紹介しているほか、業種別に例文も交えて詳しくご説明している記事もアップしています。ぜひ他のページも参考にして考えてみましょう。

転職理由

中途採用の面接では、転職理由も定番の質問です。

Q19:なぜ転職しようと思われたのですか?
Q20:転職を決意されたきっかけを教えてください
Q21:現職で不満に思われていることはありますか?

転職理由は、人それぞれです。「給料が低かったから」「労働環境に不満があったから」という理由で転職をされる方も少なくないかと思います。しかし、ネガティブな内容や職場への不満を言うと印象が悪くなってしまう可能性があります。「ステップアップしたいから」「より専門的なスキルが求められる仕事をしたいから」というように、ポジティブな理由を挙げましょう。

Q22:当社に入社してもすぐに辞めてしまうのではないですか?
Q23:現職ではダメなのですか?

採用担当者は、せっかく採用した人材が早期退職してしまうことに不安を持っています。転職理由で不安を覚えた場合、以上のような質問を直球でされるケースもあります。なるべく採用担当者の不安を払拭するような回答を心がけましょう。

転職理由の答え方のポイントについてはこちらの記事「【回答例付き】転職で聞かれるのはこれだ!面接の質問攻略法を徹底解説」で詳しくご紹介しています。

入社後について

入社後のビジョンや条件についても聞かれることがあります。

Q24:入社後にどのようになりたいですか?
Q25:当社にどのように貢献していただけますか?
Q26:将来の夢や目標を教えてください

採用担当者の役割は、良い人材を採用し会社の利益を伸ばすことです。「どんなスキルや知識、経験が活かせるのか」「応募先に入社した後にどのような業務を担当して、どのようなポジションを目指したいのか」を明確にし、その上で「どのようにして利益を会社にもたらすことができるのか」を説明しましょう。

Q27:いつから入社いただけますか?
Q28:残業や転勤はできますか?
Q29:希望する年収はありますか?

条件に関する質問もされることがあります。Q27の入社日については、特に働きながら転職活動をされている方は現職の退職までのスケジュールも考慮して正直に回答しましょう。

残業や転勤、給与についても正直に話すことが望ましいですが、ただ「できません」「嫌です」ではなく、「親の介護があるため対応が難しい状況です」というように理由を添えたり、「転居を伴わなければ転勤は可能です」というように譲歩案を示したりすると好印象を与えられます。

逆質問

面接の最後に逆質問をされることもあります。

Q30:なにか●●さんから質問はありませんか?
Q31:条件面でなにかご希望はありますか?

面接は、求職者と応募先企業とのすり合わせの場でもあります。業務内容や条件など不明点があれば遠慮なく質問しましょう。ただし、給料や残業のことについて根掘り葉掘り聞くと印象が悪くなってしまう可能性もあります。

逆質問についてはこちらのページ「【回答例付き】転職で聞かれるのはこれだ!面接の質問攻略法を徹底解説」で詳しくご説明しています。

イレギュラーな質問例

面接では、求職者が想定していないようなイレギュラーな質問がされる場合もあります。最後に回答に困るような質問例を見ていきましょう。

漠然とした質問

Q32:あなたの生きがいはなんですか?
Q33:あなたを漢字一文字で表すとなんですか?
Q34:自分を食べ物に例えるとなにになりますか?

求職者の臨機応変さや柔軟性などを見るために、以上のように漠然とした質問がされるケースもあります。やはり、こうした質問でも応募先のメリットになるような回答ができるとベストです。こうした質問にスムーズに答えるためにも、なるべく自分を客観視し、応募先について理解を深めておきましょう。

志望度を試す質問

Q35:当社ではあなたの期待に添えないかもしれませんが大丈夫ですか?
Q36:大手から内定があった場合、当社を辞退しますか?
Q37:当社の志望順位は何番目ですか?

上記のような求職者の志望度を問うような質問がされることもあります。採用担当者も人間なので、自社が「2位です」「滑り止めです」と言われて良い気分はしません。基本的には、応募先企業が第一志望であることが伝わるよう回答しましょう。

また、他社名を出すのは厳禁です。採用担当者から「この人は他社の面接で自社のことを軽はずみに喋ってしまうのではないか」と思われてしまいます。

無茶振り

Q38:特技は●●とありますが、ここで披露してみてください
Q39:一発ギャグをしてみてください
Q40:ここで一曲歌ってみてください

ごく一部ですが、上記のようないわゆる無茶振りをされるケースもあります。ほとんどの場合、本当に特技ができるのか、ギャグが面白いのかを試すのではなく、対応力や柔軟性が見られています。

正解はないので、応募先が自由な社風なら思い切って披露するのもよいかもしれません。「内定をいただければ、入社後に宴会などの機会があれば披露させていただくかもしれません」というようなスマートな回答ができれば評価につながる可能性があります。

ハラスメントの可能性がある質問

Q41:彼氏・彼女はいますか?
Q42:出身地はどちらですか?
Q43:家族構成を教えてください
Q44:感銘を受けた本はありますか?
Q45:どの政党を支持していますか?

面接で個人のプライバシーや思想・信条などに立ち入る質問をする行為は、セクハラやパワハラなどのハラスメントに該当する可能性があります。一方で、ただ単に配属先や勤務条件を決めるために家族構成や出身地を聞いているケースもあります。不快でなければ正直に答えてもよいかもしれません。

ただ、明らかにハラスメントに該当する質問を面接で行う会社は、コンプライアンス意識が低い可能性があります。執拗に質問をされたり、高圧的な態度で聞かれたりして、不快感を覚えたり不安を感じたりした場合は「個人的なことなので回答を差し控えます」と回答を断り、入社すべきかどうかを慎重に検討したほうがよいかもしれません。

まとめ

あらかじめ面接でどのような質問をされるのかを想定しておくことで、スムーズに受け答えできるようになります。とはいえ、今回ご紹介した事例はほんの一部。中途採用の面接の質問は、想定しきれないほどバリエーションは豊富です。

自分を客観的に捉えて「どんな人間なのか」「どんなスキルや知識、経験があるのか」を答えられるようにし、応募先の企業や業種をしっかりとリサーチしておくことで、想定外の質問でもしっかりと受け答えできるようになるでしょう。

中途採用の面接の流れや質問に受け答えするポイントについては、こちらの記事「【回答例付き】転職で聞かれるのはこれだ!面接の質問攻略法を徹底解説」でも詳しくご説明しています。また、業種別の面接攻略のポイントについても本サイトでご紹介しています。

ぜひ、この記事や他のコンテンツも参考にしながら、準備をしっかりとして面接に臨みましょう。