
オンライン面接は、事前の準備をしっかりと行うのが成功のポイントです。
必要なツールを前もって準備するのはもちろんのこと、服装や髪型、表情、話し方など、知っておきたいマナーがいくつかあります。
この記事では、オンライン面接で気を付けたいマナーについて、わかりやすく紹介します。
必要なツールや身だしなみも解説しますので、ぜひ参考にしてください。
オンライン面接に必要なツールと設定方法
まずは、オンライン面接に必要なツールと設定方法を確認しましょう。
ツールは入手するのに時間がかかることもあるため、余裕を持って準備することが大切です。
カメラ
カメラは、オンライン面接で必須のツールです。
パソコンに内蔵されたカメラを使用することもできますが、画質が低いと面接官への印象が悪くなるため、必要に応じて外付けカメラの購入も検討する必要があります。
カメラを設定する際は、顔とカメラの位置をできるだけ同じ高さにします。
カメラの位置が顔よりも低いと、面接官を見下ろすような目線になってしまうためです。
背景は派手になりすぎないものを設定するか、「ぼかし」を活用しましょう。
デスク周辺の小物が移りこむこともあるので、キレイに片付けておくことも大切です。
マイク
オンライン面接では、マイク付きのイヤホンの使用がおすすめです。
スピーカーを使用すると、相手の声を自分のマイクが拾ってしまう「ハウリング」が起きることがあります。
また、スピーカーと自分の距離が離れていると、声が聞き取りづらくなる可能性もあります。
イヤホンを使用すると相手の声も鮮明に聞こえるため、1つ持っておくとよいでしょう。
スピーカー
イヤホンを付けた際の見た目が気になる場合は、スピーカーを利用しましょう。
部屋のノイズが入らないかどうかだけでなく、大通りに面している場合は車の騒音などの周辺環境もあらかじめチェックしておきます。
コワーキングスペースを利用する場合は、プライバシーに配慮し、自分や相手の声が外に漏れない環境になっていることが大切です。
服装や身だしなみのポイント

ここでは、オンライン面接の服装や身だしなみのポイントを解説します。
オンラインだからといって気を抜かないようにしましょう。
服装はスーツが基本
服装は、対面の面接と同じようにスーツが基本です。
オンラインであっても、人材採用というフォーマルな場であることを認識し、その場に相応しい身だしなみにします。
オンラインでは、黒のスーツがおすすめです。
「指定なし」の場合もスーツを着用しておけば間違いありません。
また、「平服」は「普段着」ではないので注意しましょう。
業界の特徴や企業風土などに応じて相応しい服装を選ぶのがポイントですが、迷ったらリクルートスーツを選ぶのが無難です。
また、オンライン面接では、基本的に上半身しかカメラに映らないため、それ以外の部分で気を抜いてしまう人が多いようです。
何かの拍子に立ち上がる可能性もあり、いい加減な服装で面接に臨んでしまうと、面接官にも気の緩みが伝わってしまうので注意しましょう。
表情が見やすい髪型にする
オンラインの会話では、対面の会話に比べて、表情が伝わりづらくなります。
髪の毛で表情が隠れてしまうことがないよう、特に目の周りにかかる髪の毛には注意しましょう。
「かっこよさ」や「かわいらしさ」より、清潔感を重視することもポイントです。
メイクは普段よりも明るめに
オンライン面接では、カメラが顔を正面からとらえるため、影ができます。暗い印象になりやすくなるため、いつもよりもワントーン明るいベースメイクを心がけるとよいでしょう。
コーラル系・オレンジ系のチークやリップも血色がよく見えます。
メイク後には、面接で使用するカメラをオンにして、顔の映り方や照明の当たり方をチェックしましょう。
オンライン面接の流れとマナー

オンライン面接は、一般的に次のような流れで進みます。
事前に大まかな流れと押さえておくべきポイントを把握しておくと、慌てずに対応できるでしょう。
面接の流れについては、以下の記事でさらに詳しくご紹介しています。
『すべての転職者必見!必ず押さえておくべき面接の流れとは?』
待機中
オンラインツールのミーティングスペースには、開始時刻の3分前を目安に入室しましょう。
開始時間に入室すると、機材や通信トラブルが起きた場合に対応する時間がなくなってしまいます。
また、開始時刻前に面接官が入室してくる可能性もあるため、待機時間であっても気を抜かないようにしましょう。
入室時
面接官が入室してきたら、まずはフルネームを伝えたうえで、「本日はお時間をいただきましてありがとうございます」と一言伝えましょう。
お辞儀をしながら挨拶すると表情が見えなくなってしまうため、お辞儀と挨拶は分けるのがポイントです。
開始後
面接中は、意識的に口角を上げて、笑顔を意識しましょう。
オンラインでは表情が伝わりづらくなるため、対面よりも少し大げさに表情を作ります。
話をするときも、いつもより「ゆっくり・はっきり」を心がけることが大切です。
リアクションやジェスチャーなども、少し大きめのほうが相手に伝わりやすくなります。
また、自分が話し終えたら、「以上です」と付け加えると、次の質問に移ってよいのだと面接官が判断できます。
面接の質問については、以下の記事でさらに詳しくご紹介しています。
『【回答例付き】転職で聞かれるのはこれだ!面接の質問攻略法を徹底解説』
終了時
面接が終了したら、あらためて時間を設けてもらったことに対して感謝を伝えましょう。
最後まで気を抜かず、表情や姿勢をしっかりとキープしておくことも重要です。
退出時
面接後は、面接官がミーティングを終了する場合と、候補者に退出を促す場合があります。
指示を待ち、勝手に退室することがないようにしましょう。
退室する際は、「それでは失礼いたします」と声をかけると丁寧です。
オンライン面接で押さえておきたいその他のマナー
ここでは、オンライン面接ならではのマナーについて、さらに詳しく紹介します。
話し方や声のトーンを調整
オンライン面接では、通信速度によって、映像や声が伝わるタイミングにズレが生じることがあります。
そのため、オンライン面接を受けた人の中には、「会話の間合いが取りづらい」と感じる人もいるようです。
面接中は、自分が話した内容が相手に伝わっているかどうか確認しながら、話し方や声のトーンを調整しましょう。
相手が話し終わってから、少しだけ間を取って自分が話し始めると、間合いが取りやすくなります。
画面への目線の置き方や表情のコントロール
オンライン面接では、画面に映る面接官ではなく、カメラを見て話すことを心がけましょう。
画面を見ていると、相手から目線が外れてしまうためです。
また、画面を見ると下を向くことになり、表情が暗く見えます。カメラ目線で聞く・話すことを意識して、表情のコントロールも忘れないようにしましょう。
カメラと目線の高さが合わない場合は、パソコンの下に厚めの本を置くなどして調整します。
面接中に姿勢が正しく保たれるような座り方
対面での面接では、姿勢がよいかどうかによって相手に与える印象が大きく変わりますが、オンライン面接でも同じです。背筋を伸ばし、その姿勢を保ったまま、画面内に上半身がうまく収まる位置を探します。
また、面接中に話したいことをメモしてパソコンに貼り付けておく人がいますが、チラチラと視線が移ると相手に気付かれるだけでなく、姿勢も崩れてしまいます。
事前に面接の練習をして、話したいことは頭に入れておきましょう。
まとめ
オンライン面接では、機材や通信環境をしっかりと整えたうえで、オンラインならではのポイントを押さえることが重要です。
今回紹介した内容を参考にして、面接官によい印象を与えられるようにしましょう。
面接への対策については、以下の記事でさらに詳しくご紹介しています。
『二次面接っていったい何?一次面接との違いやよく聞かれる質問、対策を解説』
『転職活動の最後の難関!最終面接とは?その傾向と対策を徹底解説』