警備員の就職先は、大手警備会社と中小警備会社に大きく分かれます。
まずは、それぞれの特徴を理解し、自分にはどちらが合っているのかを考えてみましょう。
そのうえで、本記事の例文を参考にしながら志望動機を書いてみてください。
NG例や書き方のポイントも含めて解説しています。
警備員の主な就職先
志望動機の書き方を紹介する前に、警備員の主な就職先を把握しておきましょう。
『警備員はなにをする?仕事内容や年収の目安、やりがいを解説』
警備員を派遣する警備会社は、大手と中小に大きく分かれます。
大手警備会社の特徴
大手警備会社は、福利厚生が充実しており、扱っている警備業務の幅も広いため、自分に合った仕事を見つけやすいのがメリットです。
また、研修やトレーニングも大手警備会社のほうが充実している傾向にあります。
一方で、求められる警備のスキルが高く、人気の仕事は求人倍率も高くなるため、希望の仕事に就く難易度が上がる点がデメリットといえます。
中小警備会社の特徴
中小警備会社は、大手警備会社に比べて採用倍率が低い傾向にあり、未経験でもチャレンジしやすいのがメリットです。
警備員の人数も大手に比べて少なく、コミュニケーションが取りやすいでしょう。
しかし、給与や福利厚生といった条件面は、大手警備会社のほうが優れていることが多く、中小の警備会社は仕事の幅も限定的です。
警備員の志望動機を書く際のポイント
警備員の志望動機を書く際は、次のようなポイントを押さえましょう。
その職種を選んだ理由を明確にする
「人の役に立ちたい」、「やりがいのある仕事をしたい」などの志望動機は、警備員以外の仕事でも実現できることです。
なぜ警備員という職種を選んだのか、理由を明確にすることで説得力のある志望動機にすることができます。
例えば、「学生時代の警備のアルバイトを通じて社会の安全を守ることのやりがいを実感した」のように、自分自身のエピソードを交えると効果的です。
未経験者は警備員になりたい理由を書く
経験者の場合は、警備員としての実績を具体的に伝えることができますが、未経験者の場合は、「アピールできる職歴がない」と感じるかもしれません。
その場合は、警備員になりたい理由を書く方法がおすすめです。
「コミュニケーションや気配りが得意で体力もあるため、警備員の仕事が合っていると感じた」など、自分の強みを仕事で活かせることをアピールするとよいでしょう。
社会貢献への意欲を伝える/h3>
警備員は、人々の安全や財産を守るのが主な仕事です。
事故を未然に防いだり、車や人の流れをスムーズにしたりする警備員の仕事は、社会貢献に通じるものがあるため、志望動機で社会貢献への意欲を伝えるのも効果的です。
その際にも、「人の役に立ちたいから」といった漠然とした内容にするのではなく、なるべく具体的なエピソードを盛り込むことを意識しましょう。
警備職の志望動機の例文とNG例
ここでは、警備職の志望動機の例文を、経験者と未経験者に分けて解説します。
NG例も紹介しますので、あわせて参考にしてください。
実際に志望動機を書く際は、例文を参考にしながら自分なりの言葉でまとめることが大切です。
『悪用禁止?志望動機をChatGPTに作ってもらう方法とは?』
経験者の場合
経験者の場合は、警備に携わったことがある年数や担当した現場の種類を具体的に書きます。
入社後に実現したいことやキャリアプランなども添えると印象に残る志望動機になります。
待遇面の不満や人間関係を理由に転職を決めたという場合は、ネガティブな内容をそのまま志望動機に書かないよう注意が必要です。
嘘をつく必要はありませんが、ポジティブな内容に変換して伝えましょう。
<OKの例>
都心の大型オフィスビルの警備に5年間携わってまいりました。人材育成の経験もあり、今後は現場の警備監督者として、より責任のある仕事をしたいと思うようになりました。これまでの経験を活かして、貴社に貢献したいと考えております。
<NGの例>
5年間勤務したにも関わらず給与が同じで、このままではよくないと思い、転職を考え始めました。貴社は頑張りに応じて給与を設定していると伺っており、大変魅力を感じております。
未経験者の場合
未経験の場合は、なぜ警備員を志したのか、理由となったエピソードを伝えると効果的です。
また、警備の仕事には責任感やコミュニケーション力が求められるため、それまでの自分の経験や職種から、警備の仕事に役立ちそうなスキルをアピールする方法もよいでしょう。
警備以外の仕事でもあてはまる志望動機は説得力に欠けるため、警備の仕事につながる内容を意識するのがポイントです。
<OKの例>
父が長年、オフィスビル警備の仕事をしており、「そこで働く人々の安全を守るだけでなく、快適な労働環境を提供することも警備の仕事だ」とよく話しておりました。そんな父の背中を見て育つうちに、警備員という立場で人々の日々の生活を支えたいと考えるようになりました。
<NGの例>
私は、人の役に立つ仕事がしたいと常々考えておりました。日々、やりがいを感じられる仕事であれば、長く続けることもできると思います。今の仕事は事務職で、お客様と直接顔を合わせる機会がなく、物足りなさを感じています。
志望動機を書く際の注意点
志望動機を書く際は、次のような点に注意するとよいでしょう。
「この人と会って話をしてみたい」と思ってもらえるような志望動機にするのが理想です。
待遇面のよさを志望動機にしない
「資格取得のサポートが充実している」、「給与が高い」など、待遇面がよいという理由で応募先を選ぶこともあるでしょう。
しかし、志望動機にそのまま理由を書いてしまうと、「ほかに待遇面がよい会社があったらそちらを選ぶのでは?」と思われる可能性があります。
志望動機を書く際は、その会社で実現したいことやキャリアプランなど、待遇面以外の志望動機を盛り込むことを意識しましょう。
曖昧な志望動機は意欲が伝わらない
どのような仕事でも通用する曖昧な志望動機は、意欲が伝わりづらいので注意が必要です。
例えば、「警備員の仕事は素晴らしいと思った」という志望動機では、働く意欲が伝わりません。
自分自身の経験を含めた志望動機にすると、具体的なエピソードになります。
ただし、エピソードを重視するあまり、警備の仕事と関係のないことばかりにならないよう注意が必要です。
ほかの職種でもあてはまる内容にしない
「プライベートとのバランスが取りやすい」「自宅から近い」など、警備員の仕事以外でもあてはまる志望動機は避けたほうがよいでしょう。
警備員でなければ実現できないことを志望動機にすると、仕事への意欲が伝わりやすくなります。
応募先のどのような部分に魅力を感じたのか伝えることも重要です。
まとめ
警備員の就職先には、さまざまな選択肢があります。
まずは「tenichi」で、どのような求人があるのかチェックしてみてください。
給与や勤務地、勤務時間など、あらかじめ自分の希望を明確にしたうえで仕事を探すと効率的です。
志望動機を書く際は、警備員だからこそ実現できることや応募先の企業でやりたいことなどを、自分の経験を交えてアピールしましょう。