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転職にベストな時期はいつ?成功するタイミングと準備のコツ

めくられるカレンダー

転職を考えたとき、重要なのは「いつ動くべきか」です。

この記事では、転職におすすめの時期や、自分に合ったタイミングの見極め方、転職活動を始める前に準備すべきポイントまで、分かりやすくご紹介します。

『履歴書の書き方』についての詳しい記事はこちらをチェック。
『仕事の探し方』についての詳しい記事はこちらをチェック。
『面接』についての詳しい記事はこちらをチェック。

転職に向いている時期はいつ?年間の傾向は?

転職市場には、企業の人事サイクルや景気による“波”があります。

いつ動き出すかによって、求人の内容や数に違いが出るため、まずは1年を通じた傾向を知っておくことが重要です。

3〜4月:年度替わりのタイミング

もっとも転職市場が活発になるのがこの時期です。

新年度が始まるタイミングに合わせて人員体制を見直す企業が多く、異動や退職による欠員補充に加え、組織拡大や新プロジェクトのスタートに向けた採用が行われます。

選考スピードも速く、内定獲得までがスムーズに進むケースも珍しくありません。

9〜11月:下半期スタート

次に動きが活発になるのが、9〜11月です。

この時期は上半期の実績を踏まえて中途採用の予算が確保されることが多く、特に経験者向けの求人が増える傾向にあります。
また、秋から年末にかけては、プロジェクト要員の補充や欠員対応といった即戦力採用が多くなる傾向があります。

1〜2月:期末

年度末を控えた1〜2月は、一般的には採用活動がやや落ち着くといわれています。

しかし、実は「先行投資型」の採用が行われる時期でもあるのです。
新年度に向けて、早めに優秀な人材を確保したいと考える企業が動き出すタイミングであり、特にベンチャー企業や外資系では積極的な動きが見られる傾向があります。

特に、3月に退職者がいる企業であれば、2月中に入社させ、引き継ぎ期間を設ける必要があるため、採用を急いでいる企業も一定数あります。
新卒採用と並行して中途枠も動くため、意外と狙い目な時期です。

長期休暇近辺は求人が減る傾向にあるが無理ではない

ゴールデンウィーク、お盆、年末年始などの長期休暇前後は、企業の採用活動が一時的に停滞する傾向があります。
求人の更新頻度が下がり、採用担当者も不在がちになるため、選考が進みにくい時期といえるでしょう。

ただし、だからといってまったく転職活動ができないわけではありません。

このタイミングを自己分析や書類作成の期間と位置付け、採用活動が活発化する時期に備えて準備を整えることで、むしろ次のチャンスを有利に進めることができます。

あなたに合った転職時期はいつ?【タイプ別ガイド】

転職の最適なタイミングは、単に市場の動向や企業の都合だけでは決まりません。
転職者本人の価値観やライフステージ、転職で実現したいことによってもベストな時期は変わります。

ここでは代表的な3つのタイプに分けて、それぞれに合った転職時期を紹介します。

ボーナス重視型なら?

現在の勤務先でのボーナスを受け取ってから転職したいと考えられている方は、支給月から逆算した計画が鍵となります。

多くの企業や官公庁では6月と12月が支給月であるため、その前後に転職活動を本格化させるケースが一般的です。

たとえば6月にボーナスが出る場合、6月もしくは7月から転職活動を始め、9月入社を目指すという流れが現実的といえます。
あるいは4~5月に転職活動をはじめて7~8月入社という選択肢もあります。

キャリアアップ狙い型なら?

転職によって年収アップや理想とするポジションの獲得など、キャリアの質を高めたいと考える方は、各業界の動向や景気の流れを見極めながら、戦略的にタイミングを選ぶことが大切です。

たとえば、DX化が進むIT業界ではエンジニア人材の需要が通年で高く、どの時期でも比較的求人が出ています。
ただし、こうした成長分野では、タイミング以上に実力が重要となりますので、しっかりと準備をしておきましょう。

管理職を目指すなら、年度替わりやプロジェクト開始前など、組織変革が起こる時期を狙うのが得策といえます。

ワークライフバランス重視型なら?

働き方や家庭との両立を重視される方にとっては、生活の節目が転職の好機になります。

たとえば、お子さんの進学時期やパートナーの転勤、引越しなど、大きなライフイベントの前後は新しい生活に合わせて職場環境を見直すチャンスです。

特に、フレックス制度やリモートワークの導入状況など、柔軟な働き方が可能な職場に転職したい場合は、やはり採用活動が活性化する年度替わりや年明けのタイミングで動くとスムーズです。

なお、年齢によっても求められるスキルや役割が変わるため、以下の記事も参考にしてください。
【年齢別】転職時期はいつがいい?求められるスキルも紹介

転職活動のスケジュール

転職は思い立ってすぐに結果が出るものではありません。

求人への応募から内定獲得、退職・入社までを含めると、少なくとも3カ月程度、長ければ半年以上かかることも珍しくありません。

ここでは、一般的なスケジュールの流れを段階ごとに紹介します。

自己分析・キャリアプランの策定(1~2週間)

まずは、自分自身のキャリアの棚卸しをしましょう。

これまでどのような経験を積んできたか、どんな業務で成果を出したか、そして今後どんな働き方を実現したいのかを整理していきます。

この段階をしっかりと行うことで、後々の求人選びや面接時の自己PRがスムーズになります。

履歴書・職務経歴書のブラッシュアップ(1週間)

履歴書や職務経歴書などの応募書類は、採用担当者に自分の強みを伝える重要な武器となります。
ただ経歴を並べるのではなく、具体的な成果や役割を数字や事例を交えて伝えることが大切です。

可能であれば、第三者に添削を依頼することで、より客観的なアピールが可能になります。

企業研究・面接対策(2~3週間)

応募する企業の事業内容、商品・サービスの内容、社風、業界内での立ち位置(シェアや他社と比較したときの弱み・強み)などをリサーチし、自分がその企業でどのように活躍できるかを具体的にイメージしましょう。

面接対策としては、よくある質問に対する回答を準備し、模擬面接を通じて伝え方を磨くのがおすすめです。

選考・内定

書類選考から始まり、筆記試験、一次・二次・最終面接といった複数のステップを経て、内定に至るまでには通常1〜2カ月ほどかかります。

複数社の選考を並行して進める場合は、スケジュール管理をしっかり行いましょう。

退職

内定が出たら、現職場での退職手続きを進める段階です。

退職願・退職届の提出、引き継ぎ、社内外への挨拶など、円満に退職するための対応が求められます。
トラブルを避けるためにも、転職先の入社日に間に合わせるためにも、上司との相談は早めに行いましょう。

以下の記事で円満に退職するためのコツをご紹介しています。
退職の挨拶で失敗しない!円満に退職するための話し方・例文集

まとめ

転職市場には春(3〜4月)や秋(9〜11月)など、採用が活発になる時期があります。
こうしたタイミングに合わせて動くことで、より多くの求人と巡り会える可能性が高まりますが、それ以上に大切なのは、自分自身の状況や価値観に合わせた転職時期を見極めることです。

転職活動は一朝一夕では進まず、自己分析から退職準備までを含めて、最低3カ月の計画が必要です。
特にボーナス受給後や年度替わりを狙う場合は、辞め方や入社先の選び方にも注意を払い、準備を整えて行動しましょう。

「今すぐ転職すべきか、それとも待つべきか」と迷われている方こそ、ご自身に合ったタイミングを見つけることで、満足度の高い転職が実現できるはずです。