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あこがれの医療事務で働こう!内定につながる志望動機の書き方

事務作業をしている女性

安定していてやりがいも感じられることから医療事務は人気の職種の一つとなっています。
医療事務職として働く第一歩は内定を勝ち取ること。

この記事では医療事務への転職・就職を考えられている方のために、特に皆さんが悩みがちな志望動機の書き方についてご紹介します。

医療事務の志望動機を書く前に押さえておくべきこと

志望動機を書くためには、まず医療事務という仕事に対する理解を深めておくことが大切です。

医療事務ってどんな仕事?

医療事務とは病院やクリニックなどの医療機関の事務的な業務を指します。

受付や電話応対、会計、診療報酬の計算・請求、カルテの管理、患者の誘導、診察や検査の準備、広報、その他医師や看護師、患者の手助けなど、仕事の領域は非常に幅広いです。

医療事務職は重要な書類を作成するため、パソコンの基本的なスキルやWordやExcelあるいは病院で独自に導入されているシステムを用いて事務作業が行えるスキルが求められます。
また、会計業務や医療費の請求などお金を扱う機会も多いため、数字に強く診療報酬制度や保険に関する知識がある方が向いています。

また、医療事務職の仕事は事務作業だけではありません。
受付や症状のヒアリング、診察室への誘導、予約対応、会計、電話応対など、患者やそのご家族と接する機会もあり、医師や看護師とも連携しなければなりません。
高いコミュニケーションスキルも求められます。

志望動機とは?

志望動機では
「なぜその医療機関に応募したのか」
「その医療機関で医療事務として何を成し遂げたいのか」
をまとめます。

志望動機からは志望した理由はもちろん、医療事務という仕事に対する熱意や想い、業界や職種、応募先への理解度、これまでの経験やスキル、コミュニケーション能力、人柄、価値観や考え方など、さまざまな事柄がわかるため、特に重要視している採用担当者も多いです。

主に
「医療事務に興味を持ったきっかけ・応募先を選んだ理由」
「これまでの経験やスキル」
「応募先で成し遂げたいこと・貢献できること」
を盛り込みます。

志望動機の基本的な書き方と例文は以下の記事で詳しくご紹介しています。
志望動機の例文集をシチュエーションや職種別に紹介!

経験者・未経験者別!医療事務の志望動機の例文

以上で医療事務の志望動機を書く際に最低限押さえておきたいことをご紹介しました。

ここからは例文を交えて医療事務の志望動機を書く際のポイントを見ていきましょう。

経験者向けの志望動機例文

すでに他の医療機関で医療事務職として働いた経験がある方は、そこで身につけたスキルや知識、あるいは応募先で成し遂げたいことを中心にアピールすることで、好印象を与えられる可能性があります。

【例文】
私は●●総合病院で医療事務職として5年間勤務し、主に医療報酬の計算や請求業務に従事してきました。もう少し患者様と間近で仕事がしたいと思うようになり転職活動を始めました。
貴院を見学させていただいたときに、あたたかい安心感がある雰囲気と患者様との距離が近い点に魅力を感じ、志望いたしました。
これまでの経験を活かして事務作業の効率化に貢献しつつ、患者様に対してよりきめ細かい対応ができる医療事務職を目指していきたいと考えております。

【例文2】
私は●●クリニックで主に患者様の対応や会計業務を担当しており、結婚・転居を機に退職いたしました。
貴院は最新の電子カルテやレセプトシステムを導入し、医療事務の質と効率の改善に力を入れているとお伺いし、私も医療事務のスキルアップを目指したいと考え志望いたしました。
●●クリニックではお子さまからご高齢の方まで、幅広い患者様と接してきました。また、医療事務技能審査試験と医療事務管理士の資格を保有しております。これまで培ったコミュニケーション能力と事務処理能力を活かし、貴院の業務効率化やサービスの品質向上に貢献したいと考えております。

未経験者向けの志望動機例文

未経験者の場合は主に仕事に対する熱意やモチベーションが見られます。
医療業界や医療事務という仕事に興味や関心を持ったきっかけを具体的なエピソードを交えて伝えることで、想いが伝わりやすくなります。

また、異業種でも活かせられる経験やスキルはあるはずなので、そういった切り口からアピールしましょう。

【例文1】
私は事務職として会計事務所で7年勤務しております。人と接する仕事がしたいと考え医療事務に興味を持ちました。特に貴院は地域に密着した病院であり、幅広い患者様から信頼されている点に魅力を感じ志望いたしました。
会計事務所に勤務しているため、金銭の計算やデータを扱うことには慣れております。また、医療機関と顧問契約を結んでいる事務所であるため、税務の面でもお役に立てるのではないかと考えております。

【例文2】
私は子どもの頃、小児喘息の診療で貴院にお世話になっておりました。受付の方からいつも優しく声を掛けていただいたおかげで安心して治療が受けられ、待ち時間には退屈しないように遊んでいただいた記憶が強く残っています。先日貴院に健康診断で訪れた際に当時の思い出が蘇り、転職を決意しました。
営業職で培ったコミュニケーション能力や問題解決能力を活かし、あのときの担当者の方のような優しくてきめ細かい対応ができる医療事務職を目指し、患者様と貴院に貢献したいと考えております。

NGな医療事務の志望動機の特徴とは?

以上で例文を交えて医療事務の志望動機のポイントを見てきました。
ここからは採用担当者に響きにくい、あるいは悪印象を与えかねないNGな志望動機の特徴についてご紹介します。

志望動機を作成したら、以下に該当していないかチェックしてみましょう。

漠然としている・ありきたりな内容になっている

「やりがいがありそうなので医療事務に興味を持ちました」
というようなありきたりな内容や、

「前職の経験を活かして貴院に貢献したいです」
というような漠然とした志望動機では、なかなか採用担当者には響きません。

上記の例では
「どのようなきっかけで、どのような点にやりがいがあると感じたのか」
「前職のどのような経験を活かして応募先に貢献したいのか」
を具体的に書くことで、より好印象につながりやすくなります。

自分本位になっている

採用担当者は志望動機から「求職者がどのように貢献してくれるのか」を読み取ろうとしています。
どのような経験やスキルがあって、それがどう応募先の利益につながるのかを明確にしましょう。

また、給与や待遇に関する事柄を動機にするのはおすすめできません。
「給料のことしか考えていない」
「他にいいところがあればそこに行ってしまうのでは」
という印象を与えてしまいます。

医療事務の業務や応募先に対する理解が不足している

医療業界や医療事務の仕事内容、あるいは応募先に対して理解が浅いままだと志望動機も漠然としたものになってしまいがちです。
医療業界とはどのような業界でどのような現状があるのか、医療事務にはどのような役割や仕事があるのか、応募先にはどのような理念や特色があるのかをしっかりとリサーチしておきましょう。

可能であれば説明会や職場見学に参加されることをおすすめします。

ネガティブな理由を書く

「今の職場が自分に合っていなかったから」
「人間関係がうまくいかなかったから」
といった理由で転職を決意された方も多いかと思いますが、そうした内容を書いてしまうのもNGです。

「ストレスに耐えられないのではないか」
「周囲に馴染めないのではないか」
という印象を与えてしまう可能性もあります。

たとえば、人間関係がうまくいかなかったのであれば
「貴院のあたたかい雰囲気に魅力を感じました」
「笑顔が絶えず、私もここで働きたいと思いました」
というように表現することで、好印象につながる可能性があります。

まとめ

医療事務は事務処理能力や医療に関する知識、コミュニケーション能力など、さまざまなスキルや知識が求められます。

良い志望動機には「この人に任せたい」と採用担当者に思わせる力があり、それが採用の決め手になることもあります。書く際には、自分の強みと熱意を的確に表現することが大切です。

「具体性を持たせること」
「応募先や医療事務への理解を示すこと」
「自分の経験やスキルと職種との関連性をアピールする」
という3つを意識して書いてみましょう。