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保育の仕事がしたい!年収や保育士になる方法、必要な資格は?

保育士は、子どもたちが心身ともに大きく成長する大切な時期をサポートする、とてもやりがいのある職業です。しかし一方で、「大変そう」「自分に向いているのだろうか」と不安に思っている人もいるでしょう。

保育士にとって大切なのは、何よりも子どもが好きという気持ちです。その上で、保育士の仕事について理解を深め、向いている人の特徴と自分の性格を照らし合わせてみましょう。

この記事では、保育の仕事について、年収や必要な資格、向いている人の特徴などを分かりやすく解説します。

そもそも保育とは?

保育とは、安全・安心な環境のなかで乳幼児の心身を健康的に育てることを意味します。家庭での保育と、保育園や幼稚園といった保育施設による集団保育の2つの意味があり、一般的には保育施設による集団保育のことを「保育」と呼びます。

就学前の経験は、子どもたちにとって人生の基礎となる大切なものです。日々の生活のなかで、さまざまな経験をして知恵や知識を深め、小学校入学へつなげるのが保育の役割といえます。

保育士は、基本的な生活習慣を身につけられるよう子どもたちのお世話をするだけでなく、社会性を養う役割も担います。

保育の職場には、託児所や社会福祉施設、児童館、児童自立支援施設、母子生活支援施設、学童などがあります。

保育士の年収

保育士全体の平均月給は、25万円程度といわれています。賞与なども含めた平均年収は350万円程度です。日本の女性全体の平均年収である290万円よりはやや高めですが、それでも決して高い水準とはいえません。

しかし近年、国や自治体によって保育士の待遇改善が進められており、2022年には9,000円の賃上げが行われました。勤続年数などによる処遇改善など加算もあり、役職によっては4万円の手当がつくこともあります。

2023年、政府は少子化対策の一環として、児童手当の増加や産後ケアの拡充を軸とした施策を進めると発表しました。保育士のさらなる待遇改善も期待できるでしょう。

保育士になるために必要な資格

保育園で働く場合は保育士資格が、幼稚園で働く場合は幼稚園教諭二種免許状が必要です。

保育園と幼稚園は混同されがちですが、保育園は厚生労働省の管轄、幼稚園は文部科学省の管轄で、適用される法令や預かり時間の規定が異なります。どちらの施設で働きたいかを、あらかじめ決めておきましょう。

保育士資格を取得するには?

保育士資格は国家資格であり、取得するには、養成学校(専門学校・短大・4年制大学)を卒業するか、民間の通信講座の受講もしくはスクールへの通学で、保育士試験合格を目指す方法があります。

養成学校に進学した場合は、所定のカリキュラムを修了すれば卒業と同時に保育士資格を得られます。幼稚園教諭免許のダブル取得が可能な学校もあるのでチェックしてみましょう。

保育士試験には受験資格が定められており、内容は最終学歴によって異なります。大卒もしくは短大卒の場合は、保育に関係のない学部であっても、卒業すれば保育士試験の受験資格が得られます。中学卒業が最終学歴の場合は、児童福祉施設で所定の実務経験を積む必要があります。

 幼稚園教諭の資格を取得するには?

幼稚園教諭になるためには、高校卒業後に文部科学省が認定した教職課程のある専門学校・短大・4年制大学に進学し、所定の単位を履修します。

教職課程を履修後、文部科学省に免許取得申請を行うことで幼稚園教諭免許状を取得できます。国家試験を受ける必要ありません。

公立の施設で働くには?

公立の施設で働く場合は、必要な資格の取得に加えて公務員試験に合格する必要があります。

公立保育園や保育施設で働く保育士は、「公務員保育士」または「公立保育士」と呼びます。私立の保育園で働く保育士よりも給料が高めで、延長保育や休日保育などをほとんど行わないため勤務時間が一定になるメリットがあります。ただし、同じ地方自治体内で異動がある点に注意が必要です。

保育士に向いている人とは?

ここでは、保育士に向いている人の特徴を解説します。

何よりも子どもが好きな人

保育士にとって最も大切なのが、子どもが好きで、心から触れ合いを楽しめることです。

子どもたちの成長を自分ごとのように喜べて、一緒に成長できる人は保育士に向いています。保育士になって毎日、子どもたちと過ごしている自分をイメージしてみてください。そのときに、ポジティブなイメージがわいてくるなら保育の仕事を楽しめるでしょう。

子どもが好きという気持ちを大切にして、日々接する子どもたちが笑顔になれるにはどうしたらよいかと考えられる保育士は、現場でも重宝されます。保育の現場が明るく、健全な環境であることは、子どもたちにとって重要なことです。

体力に自信がある人

元気いっぱいの子どもたちと接する保育士の仕事は体力勝負です。子どもたちのお世話をしながら、保護者の対応や行事の準備など、マルチタスクをタフにこなせる人が向いています。

4〜5歳の子どもたちの成長は特に著しく、一緒になって遊ぶだけでかなりの体力を消耗します。また、楽しむだけではなく、子どもたちの安全にも気を配らなければなりません。

体力がないと心身ともに疲れてしまい、子どもたちと明るく接する余裕もなくなってくるでしょう。自分の心身のケアも、保育士の大事な仕事です。

また、保育士は動き回ることが多いという性質上、腰痛を抱えている人がたくさんいます。保育士の50%以上が腰の痛みを感じているという調査結果もあり、無理をすると仕事に支障が出る可能性があります。

体調面に不安がある人は、自分の心身が保育の仕事に耐えられるかどうか、今一度考えてみましょう。また、体力や気力だけで頑張るのではなく、必要に応じて身体をメンテナンスし、疲労が蓄積しないようにすることも重要です。

何事にも柔軟に対応できる人

保育士は、子どもたちだけでなく、同僚や保護者など、さまざまな人とコミュニケーションを取る機会があります。予期せぬトラブルにもあわてず、柔軟に対応できる人は保育士に向いているでしょう。

子どもたちの行動は、日々変化します。そのため、保育士は毎日同じことを繰り返していればいいわけではありません。一人ひとりの状況を見極め、臨機応変な対応が求められます。

また、保護者の悩みや要望を丁寧に聞き、納得した上で大切なお子さんを預けてもらうことも保育士の大切な仕事です。ときには、自分一人で対応できないことを求められる場合もあるでしょう。必要に応じて上司に相談し、自分だけで抱え込まないことも重要です。

まとめ

保育の仕事内容を分かりやすく解説しました。

子どもたちの成長に日々向き合うことができる保育士には、ほかの仕事ではなかなか得られない喜びや楽しみがあります。一方で、体力勝負な面も多く、心身ともにタフであることが求められます。

保育の仕事が気になっている人は、まず「tenichi」で、どのような仕事の求人が行われているかチェックしてみましょう。

求人サイトには、具体的な仕事内容や職場の雰囲気、給料の目安などが分かりやすくまとめられています。自分が保育の職場で働くイメージを持つことが、保育士としての第一歩です。インターナショナルスクールの保育士など、ユニークな求人もあるので、ぜひチェックしてみてください。

「tenichi」保育士