
フォークリフトを運転するには、免許や資格が必要です。
フォークリフトの免許や資格は、講座の受講によって取得するため、履歴書にどのように記載すればよいのかわからないという方も多いでしょう。
この記事では、フォークリフトの資格を履歴書に書く場合のやり方を詳しく紹介します。
取り扱いが可能な最大荷重などによって必要な免許や資格が異なるため、フォークリフトの取り扱いに関する基礎知識も身につけておきましょう。
フォークリフトの運転に必要な免許・資格や取得方法は?
フォークリフトの資格は全国共通で、更新も不要です。
最大荷重1t以上を扱う場合は「技能講習」、最大荷重1t未満のみを扱う場合は「特別教育」
が必要で、特別教育はさらに2種類に分かれるため、フォークリフト資格は全部で3種類になります。公道で操作する場合は特殊自動車免許も必要なので、覚えておきましょう。
受講が可能な登録教習機関は、厚生労働省|登録教習機関一覧で検索できます。
なお、フォークリフトの運転ができるのは18歳以上と定められています。
フォークリフトの免許・資格は3種類
ここでは、フォークリフトの運転に必要な3つの資格について詳しく解説します。
フォークリフト運転技能講習
フォークリフト運転技能講習は、最大荷重1t以上を扱う場合に必要で、厚生労働省が所轄になっている国家資格です。フォークリフト運転技能講習を修了すると、最大荷重1t未満の小型フォークリフトも運転可能になります。
講習は学科と実技に分かれており、受講後の試験に両方合格しなければなりません。
学科では、フォークリフトの構造や基本的な操作方法、関連する法令について学びます。実技では、フォークリフトの走行や荷役を実践します。
大型特殊免許など、すでに取得済の資格がある場合は一部の講習が免除されます。資格がない初心者の場合、受講時間の目安は35時間です。費用は教育機関によって異なり、4~5万円程度となっています。
フォークリフト運転特別教育
フォークリフト運転特別教育は、最大荷重1t未満を扱う場合に受講が必要です。
フォークリフト運転技能講習と同様に、フォークリフトの構造や操作方法、関連する法令について学びます。受講時間は12時間が目安です。費用は1.5~2万円程度となっています。
フォークリフト運転業務従事者安全衛生教育
フォークリフト運転業務従事者安全衛生教育は、フォークリフト運転技能講習の受講後、5年を経過した人が受講対象です。ブランクがあり、再びフォークリフト業務に復帰する人も受講の対象となります。最近のフォークリフトの特徴や保守管理方法などを学ぶことが主な目的です。
履歴書にフォークリフト運転業務従事者安全衛生教育を修了している旨を記載すると、ブランクがあっても面接で有利になることが期待できます。
講習は学科教育のみで6時間が目安です。費用は1~2万円程度となっています。
フォークリフトの免許・資格が有利になる業界は?

フォークリフトの免許・資格は、物流業界や製造業界、建設現場、空港・港湾ターミナルなど、さまざまな業種業界の求人で高い需要があります。
近年の物流ニーズの増加に伴い、倉庫内での業務にもフォークリフトの 免許・資格保有者が求められています。
物流センター以外にも、大型ショッピングセンターやスーパー、工場など、倉庫内での業務は仕事の幅が広いのが特徴で、フォークリフトの免許・資格を保有していることで選択肢を増やすことが可能です。産業廃棄物の処理場でも、フォークリフトオペレーターの需要があります。
夜勤がある職場なら、高収入が期待できるでしょう。
フォークリフトの免許・資格の履歴書への書き方
フォークリフトの免許・資格を履歴書に書く際は、「免許・資格」の欄に、「正式名称+修了」と記載します。
例:
- フォークリフト運転技能講習 修了
- フォークリフト運転特別教育 修了
- フォークリフト運転業務従事者安全衛生教育 修了
免許や資格は、時系列で取得年月の早い順に記載するのが基本です。年号は、「学歴・職歴」の欄と統一しましょう。最後に記載した免許・資格の下には、「以上」と書きます。
一般的なルールに沿って記載することで、社会人としての常識を備えていることをアピールできます。
公道でフォークリフトを操作するには特殊自動車免許も必要になるため、免許を持っている場合はあわせて記載しておきましょう。
【例文あり】フォークリフトの免許・資格を活かした志望動機の書き方
ここでは、フォークリフトの免許・資格を活かした志望動機の書き方を、経験者・未経験者に分けて紹介します。
経験者の場合
過去にフォークリフトを使った実務経験がある場合は、実務内容を具体的に記載するのがポイントです。
例:
メーカーの倉庫内で3年間のフォークリフトの取り扱い経験がございます。精密機器を取り扱っていたため、慎重な操作を行いながらも、時間内に作業を終える技術を培ってきました。貴社の業務においても、私の経験がお役に立てると考えました。
フォークリフトの運転歴が浅い場合は、自分の性格がフォークリフトの運転に向いていることをアピールするとよいでしょう。
例:
フォークリフトの取り扱い経験は半年ほどですが、倉庫内作業の経験が3年以上あり、周りのスタッフやドライバーと協力して業務を遂行してまいりました。視野が広く、仕事にミスが少ないことに対して高い評価を受ける機会が多くありました。
未経験者の場合
フォークリフトの免許・資格を保有しているものの、実務経験がない場合は、その仕事を選んだ理由を記載しましょう。
例:
倉庫内作業の経験が5年以上ございます。さらなるステップアップを考え、フォークリフトの技術取得に興味を持ちました。
業界で役立つ関連資格の取得に前向きであることもアピールすると効果的です。
例:
将来的には危険物取扱者などの資格を取得し、貴社の事業に貢献できるよう精進してまいります。
フォークリフトの免許・資格が必要な求人を選ぶ際に確認したいポイント

フォークリフトには、いくつかの種類があります。また、職場によって業務内容が大きく異なるため、次のようなポイントを押さえたうえで求人を選びましょう。
扱うフォークリフトの種類
フォークリフトは、工場や倉庫の広さや扱う荷物の種類によって、次のように分類できます。

ウォーキーフォークリフトは、フォークリフトのなかでも比較的操作が簡単です。荷物の上げ下ろしの際に車両の乗り降りがないため、疲労感も少ないといわれています。
また、カウンターバランスフォークリフトは、リーチフォークリフトよりも車体強度が強く、安定感があります。
求人にフォークリフトの種類が記載されている場合は、あらかじめ特徴や操作の難易度を調べておくとよいでしょう。
実際の仕事内容
フォークリフトを使った作業には、1日中フォークリフトに乗りっ放しの仕事もあれば、荷物の仕分けなどが含まれている仕事もあります。場合によっては、荷物が落下しないよう、「ラッピング」と呼ばれる作業も行います。
取り扱う荷物も、小さなダンボール箱から船用の大型コンテナまで、さまざまな種類があるため、自身の体力などを考慮したうえで応募先を決めましょう。
資格手当
フォークリフトの免許や資格を保有していると、資格手当が支給されることがあります。
資格手当は収入アップにつながるため、必ず確認しておきましょう。在職中に資格を取得すると、お祝い金が支給されるケースもあります。
まとめ
フォークリフトの資格や免許を活かした仕事には、さまざまな種類があります。
業界や実際に働く場所によって作業内容が大きく異なるため、まずは「tenichi」で、どのような求人があるのかを確認してみましょう。 自身の経験や体力に合った求人を選び、フォークリフトオペレーターとして活躍してください。