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履歴書の「趣味・特技」って重要?好印象を与える書き方とは?

ギターを弾きながらパソコンを見る女性

履歴書に必ずある「趣味・特技」の欄。ありのままに書いてしまってもいいのか?
それともマイナス印象を与えないために崇高な趣味を書けばいいのか?迷うかもしれません。
この記事では「趣味・特技」欄を書く際に意識したいポイントについてご紹介します。

履歴書の「趣味・特技」欄とは?

履歴書の「趣味・特技」の欄にはどのようなことを書けばいいのでしょうか?
採用担当者は何を見ようとしているのでしょうか?まずは「趣味・特技」欄の基本について知っておきましょう。

そもそも「趣味・特技」とは?

「趣味」とは仕事や勉学とは別に、自分が楽しむために日常的に取り組んでいることです。
「どの程度取り組めば趣味といえるのか」「どんなものが趣味なのか」という明確な定義はなく、ご自身が趣味だと思うこと、好きだと思うことがあれば、それは立派な趣味といえます。
特技とはその人が持つ特別な技能です。似たような言葉として「スキル」というものがあります。
スキルは仕事に直結する技能を指すのが一般的ですが、特技は必ずしも仕事に直結するとは限りません。
こちらもご自身が得意と考えていることを記載すれば大丈夫です。

採用担当者は「趣味・特技」から何を見ようとしている?

趣味や特技は必ずしも仕事に直結しない事柄ですが、採用担当者はここからさまざまなことを見ようとしています。
まず挙げられるのが求職者の人柄です。
趣味や特技である程度その人の好みや性格、生活スタイルが推測でき、これによって職場との相性や適性もわかります。
また、面接時にアイスブレイク(本題に入る前に話しやすい雰囲気を作るために行う軽い雑談)が入る場合もあり、そのネタ探しとして趣味・特技の欄に着目する採用担当者も多いです。
採用担当者と共通の趣味や特技がある場合、話が盛り上がって好印象につながることもしばしばあります。

どんな「趣味・特技」を書くといい?NGなものは?

趣味の部屋

「趣味・特技」だけで採否が決まる可能性は低いですが、そこから人柄や仕事の適性が見えるため気を抜かないことが大切です。
内容によって好印象を与えられることもあれば、逆に印象が悪くなってしまうこともあります。

好印象につながる「趣味・特技」の例

まずは採用担当者に好印象を持たれる趣味・特技、印象に残りやすい趣味・特技の例を見ていきましょう。

応募先の業務に直結するもの

「好きこそものの上手なれ」という言葉があります。
応募先の業務に直結する趣味や特技があれば、それを記載することで好印象が与えられるかもしれません。
たとえば飲食店であればカフェ巡りや料理、製造業であればものづくりやDIY、車いじりなどの趣味・特技があれば、それらを仕事に活かしてくれるかもしれないと採用担当者が思ってくれる可能性があります。

自分の強みをアピールできるもの

自分の強みを補足する要素として趣味や特技を活用するのも効果的です。
たとえば自己PR欄に「協調性があります」と記載し、趣味・特技にサッカーや野球などの集団で行うスポーツ、合唱や演劇などの文化活動などを挙げれば、長所の裏付けになります。

ユニークさや意外性が感じられるもの

他の人がしていないようなユニークな趣味や意外性が感じられる特技を記載することで、採用担当者に強い印象を与えることができます。
たとえば日本では競技人口が少ないクリケットやセパタクローなどのスポーツをしていると、「どんなスポーツなのですか?」と興味を持たれるかもしれません。真面目でおとなしい人が趣味で漫才をやっていると言われると、ついつい見てみたくなるはずです。

他の人を超越したもの

一般的な趣味でも他人を超越したレベルであれば、採用担当者に強く印象が残る可能性があります。
たとえばインターハイや国体に出場した、コンテストで全国1位になったなどの出場歴や表彰歴、テレビや新聞などのメディアで取り上げられた実績があれば、「すごい」と思われるはずです。

悪印象を与えかねない「趣味・特技」の例

趣味・特技にいい悪いはありません。
犯罪行為や公序良俗に反しする行為、他人に迷惑をかける行為でない限り、どのような趣味・特技を持っていても自由です。
しかし、面接という場においてはどうしても悪印象につながりかねない趣味・特技もあるため、注意が必要です。

ギャンブルや風俗

ギャンブルや風俗は合法的なもので、かつ生活に支障が出ない範囲であれば、何ら咎められることはありません。
しかし、履歴書に記載した場合、採用担当者に「不健全」という印象を与えてしまう可能性があります。
また、金銭トラブルや異性トラブルを起こす可能性が高いと思われてしまいかねません。

政治・宗教に関わるもの

政治や宗教に関わる趣味・特技も書かないほうが無難です。
思想が偏っているという印象を与えたり、職場に自分の思想を持ち込むのではないかと危惧されてしまったりするリスクがあります。
また、採用担当者が別の政党を支持していたり宗教を信仰していたりする場合、悪印象を持たれかねません。なお、寺院・仏閣巡りのような趣味であれば、それほど問題はないかと思います。

人によって好みが分かれるもの

上記以外にもなるべく人によって好みが分かれる趣味は記載しないほうがいいかもしれません。
たとえばアニメや漫画、ゲームは日本が誇るコンテンツであり、だいぶ市民権を得てきましたが、やはりネガティブな印象を持っている人もいます。
野球やサッカーなどのスポーツ観戦は、採用担当者と応援しているチームが違った場合、悪印象を持たれる可能性があります。

好印象を与える「趣味・特技」の書き方ポイント

笑顔の商談風景

「趣味・特技」欄も書き方を工夫すれば大きなアピール材料になり得ます。最後に、好印象を与える書き方のポイントを、実例も交えて見ていきましょう。

箇条書きでわかりやすく簡潔に書く

自分が好きなこと、得意なことに関してはついついいろんなことを書きたくなりますが、履歴書には簡潔に・わかりやすく、どんなことができるのか?を書きましょう。

  • サッカー…小学校の頃からはじめ、今は地元の社会人チームに所属しています。
  • パソコン…自作PCの組み立てができます。ブログで日々の出来事や自分の考えを発信しています。

自分の人柄や長所をアピールする

趣味を通じて自分の長所をアピールしましょう。前述のとおり、自己PR欄の裏付けになるよう意識して書いてみるといいかもしれません。

  • バレーボール…小学校の頃から20年間続けてきました。バレーを通じて培った協調性と体力、精神力には自信があります。
  • パソコン…PCの操作には慣れているため、生産性の向上に貢献できると考えております。また、他のスタッフの方のサポートも可能です。
  • 料理…手間と時間を省く方法を瞬時に思いつく段取りの良さと、美味しいものを作るために材料や調理方法を変えて試した過程で培った試行錯誤力が自分の長所です。

応募先の業務につなげるよう意識する

応募先の業務に関連するような趣味・特技があれば積極的にアピールしましょう。
先ほども挙げましたが、たとえば飲食業ならカフェ巡り、食べ歩き、料理、技術職ならものづくり、DIY、車いじり、プラモデルづくりなどが役立つかもしれません。
他にもWeb業界ならパソコンやブログ、SNSなど、運送業ならドライブや旅行、車いじりなど、海外営業なら海外旅行や英語など、仕事に活かすことができる趣味・特技はさまざまです。

空欄にしない

趣味や特技が思い浮かばなくても空欄は極力避けましょう。
些細なものや仕事に全く関係がなさそうなものでも問題ありません。思わぬ趣味・特技が役に立つかもしれません。また、採用担当者が興味を持ってくれて好印象につながる可能性も十分にあります。
どうしても思い浮かばないなら、趣味・特技欄がない履歴書フォーマットを選びましょう。

まとめ

趣味・特技欄は採否に直結する可能性は低いかもしれませんが、人柄や長所を伝える重要な項目です。
採用担当者と趣味の話で盛り上がったり特技に関心を持たれたり、思わぬ効果が現れることもあります。
趣味・特技欄を活用して自分を最大限アピールしてみましょう。
その他の項目の書き方も知りたい方、履歴書の基本的な書き方を知りたい方はこちらの記事もおすすめです。