
清掃の仕事は、未経験でも正社員を目指すことができるため、キャリアチェンジを考えている方やブランクがある方も、チャレンジしやすいのがメリットです。また、清掃に関連する資格を取得すると手当がもらえるので年収アップも期待できます。
この記事では、清掃員の正社員になるメリットやデメリット、収入アップを目指すうえで役立つ資格、面接のポイントまで徹底解説します。
清掃員の仕事内容は、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
清掃員で正社員になるメリット
清掃員で正社員になるメリットとして、次のようなものがあげられます。
未経験からでも正社員を目指しやすい
清掃員は未経験歓迎の求人が多く、キャリアチェンジを考えている方やブランクがある方もチャレンジしやすいでしょう。仕事に必要な知識やスキルは、入社後の研修で身に付けることができます。
自分の体力やライフスタイルに合わせて働ける
清掃の仕事は体力的にキツイと思われがちですが、中高年世代も多く活躍しており、おすすめのポイントがいくつかあります。
清掃の職場は病院やオフィスのほか、一軒家やアパート、マンションなど幅広いのが特徴です。自分の体力に合った仕事に応募することで、無理のない働き方が可能になります。
また、正社員でも短時間の勤務や土日休みの仕事があり、ライフスタイルに合わせて働けるのが魅力です。
不景気の影響を受けづらい
清掃業務は、景気の良し悪しに関わらず需要があります。長期的に安定して働きやすいのも魅力の一つといえるでしょう。
特に、慢性的な人手不足に悩まされている業種であれば、仕事が見つかりやすくなります。例えば、日本政策金融公庫が2022年10月~12月にかけて実施した「雇用動向に関するアンケート調査結果」によると、従業員の過不足感について「不足」と回答した企業は、ホテル・旅館業(65.6%)が最多でした。
ホテル・旅館業には客室清掃業務が欠かせないため、仕事が探しやすいでしょう。
清掃員で正社員になるデメリット
ここでは、清掃員で正社員になるデメリットを紹介します。
年齢差がある同僚と一緒に働くことになる
清掃の仕事に就く人の年齢層は、若年層から中高年層まで幅広いのが特徴です。中高年層の場合、自分よりも年下の正社員から指導を受けることがあるかもしれません。「世代が違うので同僚と話が合わない」などのストレスを感じる可能性もあります。
タイムマネジメント能力が求められる
清掃員は、1日に複数の現場を掛け持つことがあります。決められた時間内に仕事を終わらせなければならないため、タイムマネジメント能力が求められます。
また、オフィスや病院など規模の大きい現場では、チームワークが多くなります。自分の仕事のスケジュールが遅れると同僚に迷惑がかかるため、終了時間から逆算して手際よく作業を終わらせることが重要です。
最初は覚えることが多い
清掃の進め方や手順、方法など、最初は覚えることがたくさんあります。現場によって求められる清掃の内容も異なるので、その都度、対応しなければなりません。一度覚えて慣れてしまえば同じことの繰り返しですが、最初はキツイと感じることもあるでしょう。
清掃員で正社員になる方法

清掃員で正社員になるには、求人サイトの活用が便利です。施設を管理する会社や清掃業者などが求人を出しているので、「tenichi」でチェックしてみましょう。
清掃員になるために特別な資格は必要なく、学歴も不問の求人が多いため、やる気があれば誰でもチャレンジできます。清掃の仕事が未経験の場合は、未経験でも応募可能な求人を探すのがポイントです。お住まいの近隣にある施設が、直接求人を出していることもあります。
清掃員の年収アップに役立つ資格
清掃の仕事に役立つ資格を保有していると手当が付き、年収アップに役立つだけでなく、転職の際にスキルを証明することにもつながります。清掃員の年収アップに役立つ資格には、次のようなものがあります。
ハウスクリーニング技能士
一般家庭の清掃に関する国家資格で、実技試験と学科試験で構成されています。実技試験は減点法で各課題の配点の60%以上、学科試験は加点法で60%以上正解すれば合格となります。受験には3年以上の実務経験年数が必要です。
ビルクリーニング技能士
ビルの所有者から委託を受けて実施するビルクリーニングの技能に関する国家資格です。
1級~3級と基礎級に分かれており、1級を取得すると清掃作業監督者になる権利が得られます。1級は5年以上、2級は2年以上の実務経験が必要で、3級と基礎級は実務経験がなくても受験が可能です。
建築物清掃管理評価資格者
清掃業務や管理体制を監督・評価するスキルを持つことを証明する民間資格です。eラーニング、1.5日間の集合教育を経て、終了課題を提出すると資格がもらえます。資格の有効期間は4年間で、フォローアップ講習の受講によって更新が可能です。
清掃作業監督者
建造物の衛生的環境の法律や法令に関する国家資格です。2日間の講習と試験で取得でき、受講には1級ビルクリーニング技能士もしくは建築物環境衛生管理技術者の資格が必要です。
清掃員の採用面接でよく聞かれる内容

ここでは、清掃員の採用面接でよく聞かれる内容を紹介します。面接の前に、ぜひチェックしてください。
単純作業の繰り返しになるがどのようにモチベーションを保つか?
単純作業が苦痛と感じる候補者を見極めるための質問です。
回答例:
「工場で勤務経験があるので、単純作業は苦になりません」
「日々、仕事の質を改善し、より早く作業できるよう工夫することを楽しむのが、モチベーション維持につながります」
いろいろな年代の人がいるが大丈夫か?
コミュニケーション力や社交性をはかるための質問です。
回答例:
「パートでシフトリーダーを務めた経験があり、幅広い年齢層の人をまとめていました」
「日常生活で付き合う友人の幅が広いので問題ありません」
マニュアルに載っていないことが起きた場合はどうするか?
現場で想定外の事態が起きた場合の対応力をはかるための質問です。
回答例:
「自己判断はトラブルにつながることもあるので、迷うことがあればまずは相談します」
「清掃中に建物の不備を見つけた場合など、自分の管轄外のことであっても対応するべきと判断すれば速やかに報告します」
健康状態に問題はないか
体力を使う仕事なので、健康状態に不安がないかどうか確認するための質問です。
回答例:
「毎年、健康診断を受けており、特に問題ないといわれています」
「持病がありますが、定期的に診察を受けて薬を飲んでいれば、問題なく働けます」
正社員の採用面接に合格するためのポイント
最後に、正社員の採用面接に合格するためのポイントを紹介します。
清潔感がある身だしなみをする
第一印象は、面接の合否を大きく左右します。身だしなみをしっかりと整えることで、相手によい印象を持ってもらった状態で面接に臨めるでしょう。また、商業施設やオフィスなどでの清掃業務は人の目に触れる機会が多いため、派手な髪色やピアスはNGです。面接でも厳しくチェックされるので注意しましょう。
挨拶など社会人としての基本を守る
清掃の仕事は、人と接する機会が多いものです。笑顔で挨拶ができる、はきはきと受け答えするなど、社会人として当然のマナーが守れているかどうかも面接のポイントになります。
新しいことを覚える意欲をアピールする
清掃の現場では、覚えることがたくさんあります。面接で、新しいことを覚える意欲をアピールすると相手の期待が高まり、よい印象を持ってもらえるでしょう。
対話を通じて面接官としっかりコミュニケーションを取る
病院やオフィスなど、規模の大きい現場ではチームワークが多くなります。コミュニケーション力が求められるため、面接官との対話を通じてコミュニケーション力があることをしっかりとアピールしましょう。
まとめ
清掃員の正社員の仕事について解説しました。
清掃員の仕事は景気に関わらず常に需要があり、長期的に安定して働けるのが大きな魅力です。正社員になれば、収入面でも安心できるでしょう。「tenichi」で、実際にどのような仕事の求人が行われているかチェックしてみてください。
仕事を通じて技術を磨き、資格を取得して収入アップを目指すことも可能です。将来的に独立を考えている方も、まずは求人情報をチェックするところから始めてみましょう。