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就活・転職の選考突破に効く、自己分析のやり方とは?

自己分析は、就活・転職活動の結果を左右するほど重要と聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。就活のときにやったけれど社会人になってからはやっていない、あるいは今、就活で自己分析をやっているという方のために、自己分析のメリットとやり方を解説します。仕事関連だけでなく、やりたいこと探しや人生にも役立つ自己分析のやり方を学び、取り組むことで、さらに充実した毎日を送ってみてはいかがでしょうか。

自己分析とは?

就活や転職活動に役立てるための自己分析は、自分の長所・短所、やりたいこと、好き・嫌いなどの価値観を把握し、自分にはどういった仕事が合うのか、あるいはやりたいのか。どういった能力を特定の仕事で活かせるのかを知り、それを書類や面接などの選考に活用するために行うものです。

具体的には、これまで自分が決断した行動や結果を振り返り、どのような考えでどういった道を選択したのか、それによってなにを得たのかを分析します。次に自分の志望職種・業種ではこれまでの考えや得た経験をどのように活かせるのかを想像し、自己PRや志望動機などに活かしていくという順番でつなげていきます。

自己分析は頭のなかで行うよりも、書き出すスタイルが一般的です。小学校から大学の学生時代などに分けて表のようにして時代を区切り、それぞれの印象的な出来事を軸に振り返っていくというスタイルや、マインドマップのブランチにスキル・生活・仕事・趣味・性格などを書いて、そこから枝分かれさせていくというやり方もあります。

自己分析をしていくとそれにまつわるエピソードなども出てくるので、書き留めておくとあとで自己PRや志望動機に使いやすくなるでしょう。

このように自己分析は、日々の生活に埋没している自分の好きなこと・やりたいこと、意識していなかった長所などを見つけ出すのが目的です。見つけ出したものを職探し・自己アピールに使えば、説得力が増すため、就活や転職活動に役立ちます。

そうした性質があるため、自己分析を就活や転職活動などのタイミングにしかやったことがない方も多いのではないでしょうか。しかし、好きなこと、やりたいこと、長所を見つけることは、仕事探しだけでなく、人生にも役立つものです。

就活・転職活動だけじゃない!人生にも役立つ自己分析の目的とメリット

なぜ、自己分析が就職・転職という目的だけでなく、人生に役立つのか、その理由について考えてみましょう。

人は日々を過ごすうちに考えが変わり、好きなこと・やりたいことも変わっていくことがよくあります。また、仕事の経験によって、徐々に長所も増えていきます。

そのため、時折そもそも好きなこと・やりたいこと自体に変更はないか、好きなこと・やりたいことに今どの程度近づけているのか、増えた長所を活かしてやれることはないかなどを知ることが、人生の充実度を確かめる際に必要になってきます。

さらに、自己分析をすることで「たいしたことはやってきていないと思っていたけれど、意外に成し遂げてきたものが多かった」と感じられることも多いものです。自己分析によって自己効力感・自己肯定感が上がり、毎日を高いモチベーションで過ごせるなど、大きなメリットも得られます。

自分の歩んだ道を振り返って幸せを感じるだけでなく、夢を夢のままで終わらせないためにも、重要なのが自己分析です。

就活・転職活動・人生に役立てられる自己分析のやり方を解説!

就活・転職活動・人生に役立てられる、自己分析のやり方を3ステップでご紹介します。

ステップ①これまでの経歴のなかで印象深い出来事をピックアップする

まずは、これまでの経歴のなかで、深く印象に残っている出来事をピックアップしましょう。学生時代なら、一生懸命取り組んできた学業・部活・課外活動、仕事なら成功失敗を含めて思い出深い仕事を選んでください。

年単位、あるいは部署単位など、やり方は自由です。学生時代などは小学生・中学生などの単位で1~3つなどと決めて自己分析することをおすすめします。

ステップ②心に残っている理由などを深堀りする

個人ごとに心に残っている理由は、「がんばったから」「大変な状況だったが皆が支えてくれたから」「皆で仕事をするのが楽しかったから」など、それぞれ異なります。どういった理由で心に残っているのかを考えてみてください。

たとえば、営業として新卒で入社し、2年目に主担当で任せてもらった大きなプロジェクトが印象に残っている場合で考えてみましょう。下記のような質問に回答することで出来事を深堀りし、なぜ自分がその出来事に心を動かされたのか(好悪・成功/失敗体験・承認されたなど)の理由が明確になります。

そこから、自分がなぜ今のような価値観を持つようになったのか、なぜそれが好きなのか、将来のビジョンとつながる行動かどうかを再確認できます。

・その出来事が印象深いのはなぜですか?
上司に同行してもらいながらではあったが、初めて自分でゼロからアプローチ方法を考え、半年くらい提案して無事受注できたから。  

・そこからどのようにプロジェクトに取り組みましたか?心がけたことはなんですか?
受注できたことで喜んでいたものの、上司から「受注はスタートだ」と言われ、プロジェクトをうまく進めるために必要なことを自主的に学んだり、上司に見せてもらったりしながらプロジェクトに取り組んでいた。  

・その結果どんな成果が生まれましたか?学んだことはなんですか?
その結果、プロジェクトを無事に成功させ、相手企業の担当者様が先方企業内で表彰を受け、自分自身も入社2年目の社員では初となる社長賞を受賞し、全社集会で表彰された。

このように質問をして答えていくと、今まで意識はしていなかったけれど「皆で苦労を乗り越える働き方が好きだと気づいた」、「この仕事がやりたいと感じるようになったきっかけとなる出来事だった」などがわかります。

ステップ③長所や好きな理由を発見し、自己PRや志望動機に活かす

次に、深堀りして出てきたものが仕事で活きるのは、どんな業種や職種かを考えてみましょう。「自分の“好き”なことがずっとできる職種は?」「個人ではなくチーム単位の仕事で、長所が活かせる業種は?」と質問したり調査をしたりしていくと、自分が理想とする働き方が見えてくるはずです。

就活・転職活動などの場合はこうして職探しに活かせますし、今の仕事に対しても新たな目標を設けられる可能性があります。

また、人生においても離れていた趣味に打ち込む時間、家族と過ごす時間、あるいはボランティアで幸福度が上がるなど、仕事以外の観点でも新たな気づきがあるかもしれません。自己分析は、現状より幸せを感じられる時間の使い方ができるようになる可能性を秘めているのです。

今回ご紹介した方法以外にも、各就活媒体や転職活動サイトが提供している自己分析テストをして、自分の知られざる性格を知ってみるのもよいでしょう。

▼就活生向け自己分析ツール

就活生向けの自己分析ツールは、パーソナリティから向いている業種・職種など比較的細かな区分で分析できるため、自分の現在地を知るのにとても効果的です。

・マイナビ

https://job.mynavi.jp/23/pc/forward/forwardLowerGradeMatch/index

・リクナビ

https://job.rikunabi.com/2023/?isc=ps401

・あさがくナビ

https://www.gakujo.ne.jp/2023/enia/

・OfferBox

https://offerbox.jp/studentlp8/

・キャリタス就活

https://quest.career-tasu.jp/

▼中途向け自己分析ツール

中途向けの自己分析ツールには、適職診断や性格診断などがあります。自己分析はしたけれどもこの項目はもっと深堀りしたいという箇所を補うように利用することをおすすめします。

・マイナビ転職

https://tenshoku.mynavi.jp/opt/joblicious/

・リクナビNEXT

https://next.rikunabi.com/tenshokuknowhow/archives/3525/

・doda

https://doda.jp/type/

・エン・ジャパン AMBI

https://en-ambi.com/jibunseki/

・type

https://type.jp/s/test/

まとめ

「自己分析の目的やメリットがあまりわからない」「就活や転職のとき以外に行ったことがない」という方に向けて、自己分析の目的やメリット、やり方をまとめてご紹介しました。

自己分析は、仕事面で就活・転職活動・新たな目標探しにも、プライベート面では人生にも役立てられることがおわかりいただけたのではないでしょうか。人生のターニングポイントだけでなく、年あるいは数年に一度など、定期的に行うようにすると、より自分のやりたいことにフォーカスした人生を送れるはずです。

自分の人生に満足できる状態をつくるためにも、今回ご紹介したやり方も参考にしながら自己分析を定期的に行ってみてください。