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猛威を振るう新型コロナウイルス。職場の感染防止対策のポイントを解説

依然猛威を振るう新型コロナウイルス。変異株の感染拡大で収束の兆しは未だみえていません。いつ、だれがかかってもおかしくない状況のなか、個々人はもちろん、職場全体で感染を防いでいくことが重要です。

今回は、あらためて職場における感染拡大防止対策や、感染者が出た場合の対応策について解説します。

【おさらい】新型コロナウイルス感染対策の大原則

これまでニュースなどでもいわれてきたことですが、まずは新型コロナウイルス感染対策の大原則について、もう一度おさらいしましょう。以下のポイントを押さえて対策を行うことで、感染拡大のリスクを低減させることができます。

3密(密集・密接・密閉)の回避

第一に感染拡大の原因となる「3密」を避けることが重要です。人が集まる「密集」した場所をつくらないためには人数制限を行う、勤務をリモートに代替するといった策が挙げられます。

人と人が「密接」しないことも大切です。ソーシャルディスタンスをとり、大声で会話をする、体を触るなどの行為を控えることで、密接を防ぐことができます。

さらに、「密閉」した空間をつくらないことも重要です。定期的に空気を入れ替えることで、空気中のウイルスを減らすことができます。

3密が揃った空間は、新型コロナウイルスの感染リスクが極めて高く、クラスター感染が発生する恐れも高くなります。

手洗い・うがい・消毒

感染症対策の基本は手洗い・うがいです。外から帰ってきたときなどに、こまめに石鹸できれいに手を洗い、うがい薬もしくは水でしっかりとうがいをしましょう。

手洗いができない場合は、アルコールで手指をしっかりと消毒します。会社に出勤したとき、取引先に訪問したとき、お店や施設に入るときには入口の消毒を使うよう習慣づけましょう。

マスクを外さない

マスクは正しく装着し、なるべく外さないようにしましょう。特に注意したいのは食事や喫煙時です。マスクを外す時間は最小限にすることや、食事やタバコを吸いながらの会話は極力避けることが大切です。屋外であっても近くに人がいる場合は、必ずマスクを装着しましょう。

職場でとるべき新型コロナウイルス感染対策

3密の回避、手洗い・うがい・消毒、マスクを外さない。この基本的なポイントを押さえたうえで、職場でとるべき新型コロナウイルス感染対策の具体的な方法について、シーン別にみていきましょう。

従業員の出勤前

発熱や風邪などの症状がみられる従業員に出勤を自粛してもらうことが大切です。出勤自粛に関する社内ルールを定め、無理に出勤を強いるのは厳禁です。感染状況に応じてテレワークの導入も検討しましょう。

また、職場で対策を行うためにも、抗原検査キッドなどを用意し、従業員が新型コロナウイルスに感染しているかどうかを明らかにしておくことも感染拡大の防止につながります。

職場での対策

こまめな手洗い、うがい、手指の消毒を励行しましょう。従業員が出勤してきたとき、あるいは来客の訪問に備えて、出入り口に検温器とアルコール消毒液を設置し、不特定多数の人が触る箇所(ドアノブや手すり、テーブルなど)はこまめに消毒する必要があります。

また、感染予防の基本原則である3密を避けることも重要です。人と人との距離を離すこと(デスクの距離を離す、会議室で一席離れて座るなど)、密閉した空間にしないこと(ドアや窓を開放するか、こまめに換気する)、人と人との接触を防ぐこと(パーティションの設置、物を貸し借りしないなど)を心がけましょう。

休憩時間

特に休憩時間や食事の時間は気が緩みがちです。休憩室や社員食堂、喫煙所などに人が密集しないよう、休憩や食事の時間をずらす対策が有効です。

また、休憩室や社員食堂のテーブルにパーティションを設置し消毒もこまめに行う、一席離れて座る、喫煙所を屋外に設置するといった対策も有効です。

会議・出張

特に多くの人が集まる会議室は3密が揃いやすい空間です。また出張は、取引先に訪問したり公共交通機関を利用したりするため、感染するリスクが高くなります。打ち合わせや商談に関しては、テレビ会議で行うことで感染リスクを低減することができます。

どうしても対面で行わなければいけない場合は、やはり3密の回避や手洗い、うがい、手指の消毒の徹底、マスクの装着などの対策が必須です。

厚生労働省や各都道府県、市区町村でも職場での感染対策について呼びかけています。国や自治体のガイドラインも参考にしながら、感染対策を進めていきましょう。

もしも従業員が新型コロナウイルスに感染したら? 

仮に従業員の感染が判明したらどうすればよいのでしょうか?ここからは職場で新型コロナウイルスの陽性者が出た場合の対策についてご説明します。

保健所に連絡する

まずは保健所に連絡して指示を仰ぎましょう。感染者や濃厚接触者はどうすればいいか?どのように職場で対応していくか?具体的な助言がもらえます。即時に対策を行い、感染拡大を防ぐためにも、窓口となる従業員をあらかじめ決めておくとよいでしょう。

感染した従業員の入院措置

感染した従業員には、必要に応じて入院、宿泊療養、自宅療養などの措置がとられます。その間は出勤停止となります。

感染した従業員との濃厚接触者のリストアップ

感染が確認された従業員と濃厚接触した人をピックアップして保健所に報告します。濃厚接触者とは、「必要な感染予防策をせず手で触れ合ったことがある人」「お互いに手を伸ばしたときに届く距離(1m程度以内)で15分以上の接触があった人」などが該当します。定義は自治体によって異なりますので、各地域の保健所に確認しましょう。

濃厚接触者の出勤自粛と健康観察

濃厚接触者は、PCR検査を受ける必要があります。陽性であればやはり入院などの措置がとられ、出勤停止となります。陰性であっても出勤は自粛し、自宅で健康観察を行わなければいけません。健康観察中は1日に1回、電話やメールなどで発熱や呼吸器症状の有無などを確認し、保健所に報告する必要があります。

職場の消毒

感染した従業員や濃厚接触者が触れた場所、たとえば机や椅子はもちろん、ドアノブや手すりといった共有部、感染者が使用したトイレも含めて消毒を行います。食器や箸、スプーンなどは通常の洗浄でも問題ありません。

感染者・濃厚接触者の職場復帰の判断

感染者(人工呼吸器等の治療を受けなかった場合)の退院に関する基準は、以下のいずれかです。

①発症日から10日間が経過してかつ症状が軽快して72時間

②発症日から10日間経過以前に症状が軽快した場合は、症状軽快後24時間経過した後に核酸増幅法又は抗原定量検査の検査を行って陰性が確認され、さらにその検査の検体を採取した24時間以後に再度検体採取を行い、陰性が確認された場合

上記基準をクリアし退院すれば、職場復帰が可能となります。また、濃厚接触者の出勤自粛は7日間で、その期間が明ければ出勤可能です。いずれも体調に配慮したうえで職場復帰を検討する必要があります。

まとめ

まだまだ新型コロナウイルス感染症の収束の兆しがみえない状況が続き、全国各地で職場クラスターも発生しています。とはいえ、企業活動を続けていかなければ業績が悪化し、日本経済にもマイナス影響を与えかねません。引き続き職場では適切な感染対策をとりながら、できる限り滞りなく業務を進めていく必要があります。

また、万が一感染者や濃厚接触者が職場から出た場合は、速やかに保健所に相談し、指示を仰ぎながら対応していきましょう。保健所の窓口となる担当者の配置や、感染者・濃厚接触者が出た場合の対応、職場復帰に関する取り決めなど、事前に社内体制を整備しておくことも感染拡大防止につながります。

今回の記事を参考にしていただき、感染対策を万全にしたうえで、テレワークや時差出勤を導入するなど、柔軟に対応していただければと思います。