株式会社コーンズ・エージー  RECRUIT

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INTERVIEW - 03

彼女のハートは、
現場でこそ、
燃え上がるのだ!

森野 郁未

MORINO Ikumi

国際本部 施設ロボット部 ロボットグループ B&Fチーム

2016年入社

コーンズ・エージーの施設ロボット部ロボットグループは、機械の導入や運用方法のアドバイス、そしてサービスエンジニアの後方支援などを行っています。森野さんはB&Fチームで仔牛の哺乳ロボやミルクの殺菌装置、発情検知システムを担当。熊本県出身の彼女が北海道でイキイキと、張り合いを持って働くまでの道のりをインタビューしました。

笑顔の従業員

搾乳バイトの牧場で、コーンズ・エージーと「初対面」。

森野さんは熊本県のご出身。酪農や畜産とは縁のない家庭で育ち、高校生のころには動物が好きという理由から漠然と獣医を目指すようになったと振り返ります。

「当初は帯広畜産大学の獣医学部に推薦をもらおうと思っていましたが、結局は一般受験で進学しました。私が酪農に本気で興味を抱いたきっかけは搾乳バイト。大学のテキストとは異なり、酪農家の数だけ営農手法があると実感しました。とりわけ、牛の快適な環境を作るために工夫を重ねるほど、経営が上手くいくという部分が純粋に面白かったんです」
搾乳バイトでは酪農家の大変さも身に沁みて感じたからこそ、生産者の思いまで食卓に届いてほしいと考えるようになったとか。森野さんは大学院にも進み、営農の助けになれるよう牛の繁殖に関わる病気について研究。時折、酪農家になりたいという思いが頭をかすめたものの、数字を背負って自ら経営する重圧に耐えられそうもないと思い直したといいます。

「なので、私は酪農家を支える側に回りたいと思いました。この先の道を考えあぐねている時に出会ったのがコーンズ・エージー。搾乳バイトの牧場に自動換気システムが導入され、匂いの少なさや快適な温度制御に驚かされました。当時、十勝で初導入だったようで、続々と視察のお客様もやってきたんです。これほど注目を集め、影響力も大きい機械を扱っているんだと肌で感じましたね」
大学院の講義で国際農業機械展を見学した際も、コーンズ・エージーが扱う海外製の機械に圧倒されたとか。こうした縁がきっかけとなり、牛にも人にも良い環境を届けられると感じて就職を決めました。
「入社後は1カ月ほどの研修を受け、仔牛向けの機械を担当するB&Fチームに配属されました。当初は仔牛の知識が少なかったので、獣医向けの本や月刊誌、セミナーで情報収集に努めましたね」

話をする従業員

お客様の満足している表情に、アドレナリンが全開!

森野さんは仔牛向け機械のプロフェッショナルとして、輸入元となるメーカーとのやり取りやトラブルシューティング、新製品のマニュアル翻訳・支店への講習、設置のサポートなど多種多彩な業務を担当。時に営業担当やサービスエンジニアとともに、メーカーのコンセプトに沿った仔牛の飼い方を伝えることもあります。
「例えば、哺乳ロボットが故障して現場のサービスエンジニアだけでは解決できないトラブルに見舞われた際、手作業でミルクをあげるのは骨が折れるため、いち早く駆けつけるのも役割です。プログラムや基盤の中のソフトが破損しているケースもあるので、メーカーとリモートで状況を確認しながら対応することもあります。こうしたケーススタディを積み上げ、解決できる課題を増やすことで、お客様が満足されている瞬間を目の当たりにできた時にアドレナリンが全開になるんです(笑)」
哺乳ロボットを導入したことで仔牛の生育が良くなったり、機械の設定や洗浄のアドバイスを送ることで下痢が減ったり、プラスの効果をフィードバックしてもらうことも森野さんのやりがい。一方、支店の要請を受けて現場に向かうケースが大半のため、ほぼ初対面のお客様にどう信頼してもらうかは難しいところだといいます。
「お客様は熱意とこだわりを持って営農している方ばかり。機械の導入に向けた仔牛の飼い方をアドバイスするにも、自分の言葉を押し付けるのではなく、他の酪農家さんの成功例を伝えるように工夫しています。あとは…仔牛について教えてください、と直球を投げかけると懐にグッと入れることが多いですね(笑)」
森野さんのポジションは海外のメーカーと英語でやり取りする華やかな側面もありますが、多くの場合は現場でお客様やサービスエンジニアを支える縁の下の力持ちであり、「トラブル解決の最後の砦」でもあるのです。

打ち合わせをする従業員

後進のために仕事のマニュアル化や属人化させない仕組みづくりを。

森野さんが主任を務めるB&Fチームは4名(2022年9月取材時点)。2年ほど前からは教える立場とメイン業務を兼任し、支店の若手スタッフに講習会を開く機会も増えています。
「自分が感覚的に理解しているトラブルシューティングを、人に分かりやすく伝えるために言語化するのが難しくて試行錯誤しているところです。支店のサービスエンジニアや営業担当が機械トラブルで苦労していることは痛いほど分かるので、できるだけサポートしたいと思っています…が、出張を詰め込みすぎるのも自分の悪いクセです(笑)」
森野さんは短い出張で3日、長い場合は1週間ほど自席を空けることもあります。お客様の満足のため。支店の助けになりたいという使命感。そんな気持ちに駆られて東奔西走していますが、「後輩たちにはこの働き方を強要できません」と表情を引き締めます。
「上司も出張の多さを把握し、回数を減らす方法はないか一緒に模索してくれます。その改善のためには、トラブルシューティングのマニュアル化や知識を属人化させない仕組みが必要。これを会社全体で進め、5年以内には仔牛向け機械のトラブル解決を誰でもできる状態にしたいと思っています」
こうお話ししながらも、お客様訪問時に「もう少し仔牛が大きくなりやすい提案はない?」「哺乳ロボットの設定を効率的に変えられる?」など、支店では対応し切れない細かな課題に寄り添いたいと目を輝かせる森野さん。その笑顔を見ていると、コーンズ・エージーの仕事と酪農の現場が本当に好きなことが手に取るように分かります。
「今、当社では若い女性社員も増えているので、良いロールモデルになりたいんです。私たちは体力面でも大変なことは多いですが、女性ならではの強さを携えて道を切り開きたいと思っています」

※インタビュー・撮影・ライティングは外部取材チームが担当。記事の掲載内容は取材時点の情報です。

作業をする従業員

この日は同期のサービスエンジニアが担当する牧場で
哺乳ロボットをメンテナンス。

作業をする従業員

哺乳ロボットの部品を手際よく外し、
トラブルがないかチェック。

作業をする従業員

森野さんは結婚しており、
「主人は私の働き方に理解を示してくれます」と
ニッコリ。