
履歴書の志望動機を書く際に、「貴社に魅力を感じました」というフレーズを使った経験はないでしょうか?
「魅力を感じた」はポジティブな伝え方に思えますが、実はこの一言だけではアピールにつながらないのが現実です。
この記事では、志望動機で「魅力を感じた」が弱い理由や評価される言い換え例文をまとめて紹介します。
ちょっとした言い換えやポイントを盛り込むことで評価される志望動機になりますので、ぜひ参考にしてください。
「魅力を感じた」と書いても問題ないが弱い理由
「魅力を感じた」という表現自体は、志望動機として違和感はありません。
しかし、次のような理由から、「書いても問題ないが弱い」といえます。
書いている人が多い
「貴社の企業理念に魅力を感じました」という書き方は、実は多くの応募者が使用している定型文です。
採用担当者は、日々数多くの履歴書や志望動機に目を通しているため、定型文は印象に残りません。
特に人気のある企業やポジションでは、「魅力を感じた」のような定型文が多いとライバルと差別化できず、書類選考に通過することが難しくなるでしょう。
根拠が薄い
「魅力を感じた」は、根拠が薄くなることも、「弱い」といわれる理由のひとつです。
「魅力を感じた」だけでは、企業理念や事業内容への理解度や応募者の熱意、その職種を選んだ理由などが伝わらず、「なんとなく応募してきた人」という印象を与えかねません。
入社後に活躍するイメージが浮かばない
志望動機を通じて応募者が入社後に活躍するイメージが採用担当者に伝わると、選考で有利になります。
しかし、「魅力を感じた」という言葉だけでは、入社後に何をしたいのか、また、どのように貢献できるのかが伝わりません。
「魅力を感じた」は、あくまでも応募者が受けた印象であり、その人について何も語られていないため、それだけでは有効なアピールになりづらいといえます。
「魅力を感じた」の言い換えた表現のパターン
「魅力を感じた」は、別の表現に言い換えることで、効果的なアピールにつながります。
次のようなポイントを意識してみましょう。
自分の体験に言い換える
「魅力を感じた」だけでは、応募者が受けた印象を伝えているだけに過ぎませんが、それを自分の体験に言い換えることで、一気に具体的なエピソードに変化します。
例えば、その企業の事業内容に魅力を感じた場合は、「私は学生時代に国際社会学部を専攻しており、先進国支援に強い興味を持っております。
貴社が取り組まれているSDGs関連の事業に、ぜひ携わりたいと思いました」と言い換えられます。
価値観の一致にフォーカスする
企業の理念に魅力を感じた場合は、価値観の一致にフォーカスするというテクニックがあります。
具体的には、「貴社の理念に魅力を感じました」と伝えるのではなく、「貴社の理念に強く共感しました」と言い換える形です。
ただし、「共感した」だけでは「魅力を感じた」とあまり印象が変わらないため、「貴社の〇〇という理念は、私が大切にしている考え方と一致しています」のように、具体例を挙げるようにしましょう。
可能性や将来性などを具体的に言葉にする
企業の将来性に魅力を感じた場合は、可能性や将来性などを具体的に言葉にするのがポイントです。
例えば、「貴社の〇〇事業に大きな可能性を感じました」「貴社の〇〇の社会的意義に惹かれました」などの言い換えができます。
さらに、「貴社の〇〇事業が△△という社会問題の解決につながる点に大きな可能性を感じました」のように、具体的な内容にすることを意識すると説得力が高まります。
採用者が魅力を感じる志望動機の構成

効果的な志望動機を作成するには、「採用者が魅力を感じる志望動機」を覚えておくことも大切です。
ここでは、志望動機の基本構成とポイントを見ていきましょう。
結論
志望動機は、必ず結論から書き始めます。最も伝えたいポイントを冒頭の一文で伝えることで採用担当者の興味を惹き、その先を読んでもらえるように心がけましょう。
前置きや時系列で書き始める志望動機は避けることをおすすめします。
根拠
結論を述べたら、それを支える根拠を添えます。
根拠があることで結論に説得力が生まれ、その結論に至った背景も伝わりやすくなります。
根拠を書く際に重要なのは、他社でも当てはまりそうな内容は避けることです。
「貴社の業界トップシェアを誇る技術力に惹かれました」よりも、「貴社が創業時から注力し続けている〇〇の技術を世界に広めるためのプロジェクトに、ぜひ携わりたいと思いました」と書いたほうが説得力は高まります。
具体的なエピソード
結論と根拠を記載したら、次に具体的なエピソードへと落とし込みます。
その結論や根拠に至った背景を、自分自身の経験を交えてエピソードにすることで、リアリティを高めることが可能です。
エピソードは、「いつ・どこで・何をしたか・何を感じたか」を意識してまとめましょう。
また、次の「入社後のビジョン」に自然とつながる内容にすることが大切です。
入社後のビジョン
志望動機の締めくくりとして、入社後のビジョンも盛り込みましょう。
入社後にチャレンジしたい具体的な業務や将来的な希望を添えることで、採用担当者が入社後のイメージを持ちやすくなります。
足りない経験やスキルについては、入社後に学ぶ意欲を見せることで、前向きな印象を与えられます。
「魅力を感じた」の言い換えパターンを使用した志望動機例文

ここからは、「魅力を感じた」の言い換えパターンを使用した志望動機の具体的な例文を紹介します。
未経験の場合と代表的な職種に分けて紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
未経験の場合
未経験の場合は、志望している職種につながる直接的なエピソードが少なくなるため、価値観の一致や仕事に対する姿勢にフォーカスすることが有効です。
また、企業の研究もしっかりと行なっていることをアピールしましょう。
例:
私が貴社を志望する理由は、創業以来、一貫して高め続けている〇〇分野の技術力の高さに強く感銘を受けたからです。前職では営業を担当していたため、ITや技術の分野に知見はほとんどありません。しかし、自社の製品を活用してお客さまの課題を解決するという点では営業職と変わらないため、これまでに培ってきた提案力やコミュニケーション力で、お客さまの課題を二人三脚で解決していけるような技術者になりたいと考えております。
事務職の場合
事務職はメジャーな職種であり、業務内容も似ていることが多いため、志望動機が他社や他業種でも当てはまる内容になりがちです。
「魅力を感じた」に代表されるような定型文はなるべく避けて、具体的な業務内容やエピソードにすることを意識しましょう。
例:
私が貴社を志望したのは、自分の持ち味である仕事の正確さと丁寧さで貢献できる分野が多いと感じたためです。前職では、医療事務スタッフとして患者様のカルテを取り扱い、診療報酬の計算を主に担当しておりました。ミスが許されないシビアな環境で身に付けた丁寧な仕事で、貴社の事業に貢献したいと考えております。
営業職の場合
営業職の場合は、企業や仕事に対する可能性・将来性に触れつつ、その仕事に興味を持ったキッカケを具体的に提示するとよいでしょう。
例:
私が貴社の営業職を志望する最大の理由は、貴社が手がける高齢者向けの〇〇サービスに大きな将来性を感じたためです。母方の祖母が高齢者福祉施設に入居しており、面会を重ねる中で、近い将来に訪れる超高齢社会における福祉・生活支援の需要の大きさを痛感しました。貴社のサービスを1人でも多くの人に届けることは社会的意義の高い仕事だと強く感じております。
接客・販売職の場合
接客・販売職の場合は、顧客相手の仕事になるため、共感力が重要になります。「魅力を感じた」を「共感した」に言い換えることで、共感力の高さをアピールすることも可能です。
例:
私が貴社のマネージャー職を志望した理由は、貴社が展開する飲食チェーンの「日常生活のちょっと特別な食卓」という理念に、心から共感しているからです。誕生日や進学、祖父の米寿の祝いなど、我が家の節目は必ず貴社の飲食チェーンに家族で訪れておりました。今度は、私が家族の楽しい思い出を提供する側になりたいと考え、志望に至りました。
まとめ
志望動機で「魅力を感じた」という表現を使いたくなったら、まずは「どのような部分に」「なぜ」魅力を感じたのかを具体的に言語化してみましょう。
それによって、「魅力を感じた」という曖昧な表現が、素敵なエピソードに変化します。
今回ご紹介した例文も参考にしながら、自分なりの志望動機を考えてみてください。




