
派遣社員の履歴書には、正社員とは異なるルールやポイントがあります。
適切な書き方をマスターすることで、採用担当者へ効果的にアピールできるため、本記事で基本的なルールを学んでいきましょう。
派遣社員の履歴書の書き方
派遣社員の履歴書を書くときは、雇用形態を正確に伝えることが最も重要です。
正社員の場合は、雇用主と実際の職場が同じ会社ですが、派遣社員の場合は、雇用主が派遣会社などの「派遣元」になります。
そのため、正社員とは異なる書き方が求められます。
また、正社員の場合は、「株式会社〇〇 入社」のように記載しますが、派遣社員の場合は「入社」ではなく「登録」や「派遣」を使います。
退職については、「派遣期間満了により退職」「契約期間満了」などと記載するのが一般的です。
派遣の職歴が多い・短期・単発の場合のまとめ方
派遣社員の履歴書の書き方で特に迷いやすいのが、職歴が多い場合や、短期・単発の仕事が中心だった場合です。
すべてを時系列でまとめると読みづらくなってしまうため、状況に応じて適切な方法を選びましょう。
派遣の職歴が多い場合
派遣の職歴が多い場合は、職歴を職種や分野ごとにまとめる書き方がおすすめです。
【経理事務】
20XX年X月 ~ 20XX年X月 派遣先:株式会社EDF 他2社/ 派遣元:456株式会社
主な業務:仕訳入力、経費計算、決算業務補助
【一般事務】
20XX年X月 ~ 20XX年X月 派遣先:株式会社ABC 他1社/ 派遣元:123株式会社
主な業務:データ入力、請求書のファイリング、エクセルを用いたデータ集計
短期・単発の場合
3か月未満の短期の仕事や単発の仕事が多い場合は、「〇〇株式会社 他、数社にて営業スタッフとして従事」のようにグループ化するとわかりやすくなります。
ただし、在籍期間は具体的に明記することが大切です。
20XX年X月 ~ 20XX年X月
株式会社123派遣に登録し、計3社で展示会の営業スタッフとして従事
20XX年X月 ~ 20XX年X月
株式会社456サービスに登録し、計2社で新規開拓の営業スタッフとして従事
在職中・就業中の派遣社員の職歴の書き方

派遣社員として働きながら転職活動をしている場合は、在職中であることを履歴書に明記することが大切です。
退職予定日や在職中の連絡可能時間、勤務開始日の希望もあわせて記載すると採用活動がスムーズに進みます。
現在の状況
在職中の場合は、職歴欄の最後に「現在に至る」と記載しましょう。
20XX年X月 ~ 20XX年X月
株式会社123派遣に登録し、営業スタッフとして従事
現在に至る
退職予定日
退職予定日が決まっている場合は、その旨を記載することで、採用担当者が採用後のスケジュールを立てやすくなります。
20XX年X月 ~ 20XX年X月
株式会社123派遣に登録し、営業スタッフとして従事
現在に至る(20XX年X月末日 契約満了予定)
在職中の連絡可能時間や勤務開始日の希望
在職中の場合は、連絡可能な時間が限られることがあります。
また、内定をもらっても、すぐに勤務が開始できない場合もあるでしょう。
本人希望欄に、在職中の連絡可能時間や勤務開始日の希望を履歴書に記載しておくと、選考がスムーズに進みます。
【本人希望欄】
在職中につき、お電話でのご連絡は平日12:00~13:00または18:00以降にお願いいたします。
また、内定をいただいた場合は、退職手続きに1か月ほど要する見込みです。
派遣から正社員・直接雇用を目指す場合の履歴書の書き方

派遣社員から正社員への直接雇用を目指す場合は、一般的な転職とは異なる書き方のポイントを押さえておく必要があります。
ここでは、派遣から初めて正社員を目指す場合と、現在の派遣先から直接雇用のオファーを受けている場合、過去に正社員としての勤務歴がある場合に分けて、それぞれポイントを解説します。
派遣から初めて正社員を目指す場合
派遣から初めて正社員を目指す場合は、派遣社員の経験を通じて習得したスキルや実績を具体的にアピールしましょう。
これまで派遣社員としてのみ働いてきた方が初めて正社員を目指す場合、派遣経験で得たスキルや実績を具体的にアピールすることが大切です。
志望動機欄では、なぜ正社員を目指すのか、なぜその企業で働きたいのかを明確に伝えましょう。
【志望動機】
派遣社員として5年間、計3社で一般事務および経理事務に従事してまいりました。
経理事務として働くなかで、企業の財務に興味を持ち、財務の基礎を体系的に理解するために日商簿記2級を取得いたしました。
資格の取得後は、勘定科目のつながりを意識して日々の仕分け業務に取り組むなど、数字の背景を考えることが習慣になっております。
今後は、これまでの事務経験と簿記の知識を活かして、より専門性の高い経理・財務領域でスキルを深めながら、企業の運営を支える役割を担っていきたいと考えております。
現在の派遣先から直接雇用のオファーを受けた場合
現在の派遣先から直接雇用のオファーを受けた場合は、改めて履歴書の提出を求められることがあります。
派遣期間中の実績は十分に評価されているため、直接雇用のオファーに対するお礼を記載した後、直接雇用になった場合のビジョンを具体的に伝えるとよいでしょう。
【志望動機】
貴社の経理部で2年間、派遣社員として勤務してまいりました。日々の業務を通じてチームの皆様と信頼関係を築くことができ、経理ソフトの刷新という大きなプロジェクトに参加させていただけるまでになりました。
この度は、直接雇用のお話をいただき、誠にありがとうございます。
正社員としてご採用いただいた際には、これまで以上に責任を持って業務に取り組み、経理業務の習熟はもちろんのこと、部門の業務効率化や組織改革にも主体的に関わっていきたいと考えております。
過去に正社員としての勤務歴がある場合
過去に正社員としての勤務歴があり、派遣社員としての期間を経て、再び正社員を目指す場合もあるでしょう。
その際は、なぜ派遣社員として働くことを選んだのかを明記することが大切です。
出産や育児、介護、キャリアチェンジのための資格取得など、理由を簡潔に伝えることで、採用担当者の理解を得やすくなります。
【志望動機】
服飾の専門学校を卒業後、アパレル販売員として3年間従事しておりましたが、Webデザインの勉強するために一度正社員を離れ、派遣社員として働きながらスキルアップを図ってまいりました。
派遣社員の期間は事務職に従事しており、その間に、複数の部署の担当者と柔軟にコミュニケーションを取る能力や、パソコンスキルを習得することができました。結果的に、正確性やスピードを求められるバックオフィス業務にも強みを持てるようになりました。これらの経験を重ねるうちに、Webデザインの知識とバックオフィスのスキルが両方活かせるECサイト運営に携わってみたいと考えるようになりました。
アパレル販売の経験も踏まえて、ユーザー視点と運営側の視点の両方から価値を提供できると考えております。
まとめ
派遣社員の履歴書は、職歴をなるべくわかりやすくまとめるのがポイントです。
また、在職中・就業中の場合は、その旨を明記することも忘れないようにしましょう。
派遣から正社員・直接雇用を目指す場合は、「なぜ正社員でなければならないのか」を意識しながら、自分のスキルや経験を棚卸ししてみることをおすすめします。




