
派遣社員の職務経歴書を書くときに、
「正社員と同じ書き方でいいの?」
「職歴が多くてまとめ方がわからない」
と悩んでいる人は多いのではないでしょうか?
派遣の職務経歴書は、派遣元・派遣先・仕事内容を明確にするのがポイントです。
本記事で例文を交えて詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
派遣社員の職務経歴書はどうやって書く?
派遣社員の職務経歴書では、次の3つを必ず記載します。
- どこから派遣されたか(派遣元)
- どの企業へ派遣されたか(派遣先)
- どのような仕事をしたか(仕事内容)
正社員の場合は、雇用主と実際に働く企業が同じですが、派遣社員の場合は所属しているのが派遣元の会社になるため、派遣元と派遣先の両方を記載する必要があります。
また、派遣社員は複数の企業で多種多様な業務を経験していることが多いため、自分のスキルや強みを効果的にアピールする工夫が必要です。
「即戦力として活躍できる派遣社員を採用することで教育コストを抑えたい」という企業側の狙いを踏まえて、自分のスキルをわかりやすくまとめましょう。
派遣社員の職務経歴書の基本ルール
職務経歴書はA4用紙に1~2枚にまとめるのが一般的ですが、職歴が多い場合は無理に1枚にまとめる必要はありません。
必要に応じて2~3枚になっても問題ないでしょう。
大切なのは、読みやすさを保ちながら職歴とスキルをわかりやすく伝えることです。
ここからは、派遣社員の職務経歴書で押さえておきたい書き方のルールを紹介します。
派遣先・派遣元を明記する
職務経歴書には、派遣先と派遣元を両方書きます。
まず派遣元の社名を書き、その下に派遣先の社名を書く方法が一般的です。
例:株式会社ABC(派遣元)より、123株式会社(派遣先)に派遣
派遣先の社名については、情報を第三者に提供してはならないことを意味する「守秘義務」の関係で、公開できないことがあります。
その場合は、「大手食品メーカー」「外資系商社」といった書き方で問題ありません。
新しい職歴から順に書く「逆編年体式」にする
職務経歴書には、次の3つの書き方があります。
- 編年体式:時系列に沿って古い仕事から順に書く
- 逆編年体式:時系列とは逆に新しい仕事から順に書く
- キャリア式:時系列に関係なく職種などの分野別に書く
派遣社員の職務経歴書を書く場合は、最新の職歴から順に書く「逆編年体式」がおすすめです。
採用担当者は、直近の職歴に強い関心を持つため、最新の職歴を先に書くことで効果的に実績やスキルをアピールできます。
また、逆編年体式は、キャリアの過程を示すうえでも効果的です。
例えば、古い職歴が一般事務で、最新の職歴が貿易事務だった場合、過去の経歴が現在のスキルを支える土台になっていることが効果的に示せます。
職務内容を具体的に書く
職務経歴書は、「この人は何ができるのか」を伝えるためのものです。
そのため、「事務を担当」「営業のサポートを担当」といった抽象的な書き方では、実績やスキルが正しく伝わりません。
「エクセル・ワードを使用し、月間300件の請求書を処理」
「10人の営業担当者の受発注処理や進捗管理を担当」
のように、数字を用いると具体性が高まります。
事務の場合は、エクセルやワードなどがどの程度使えるのかも記載しましょう。
「エクセルで関数やピボットテーブルを使用した集計を担当」のような形で明記します。
派遣の職歴が多い・短期・単発の場合のまとめ方

職歴が多くなったり、単発や短期の仕事が多くなったりすることは、派遣社員ではよくあることです。
ここでは、その場合の効果的なまとめ方を紹介します。
派遣の職歴が多い場合
派遣の職歴が多い場合は、職種や分野別にまとめる「キャリア式」で書きましょう。
事務職なら、「一般事務」や「経理事務」などの分野別にまとめます。
それにより、自分が持っているスキルセットを明確に伝えることが可能です。
職歴が多いことをマイナスにとらえる必要はありません。
職務経歴書の書き方を工夫することで、多種多様な現場でさまざまな経験を積んできたことを強みとして伝えられます。
短期・単発の仕事の場合
3か月未満の短期の仕事や単発の仕事が多い場合は、すべてを詳細に書かなくても問題ありません。
「〇〇株式会社 他、数社にて事務スタッフとして従事」のようにグループ化するとよいでしょう。
同じ企業から単発の仕事を何回か経験した場合は、「〇〇株式会社より単発案件として複数の企業に派遣」と書きます。
ただし、短期であっても、応募先の業務内容に直結するスキルや経験は省略せずに書いたほうが効果的にアピールできます。
ここでも、「繁忙期に1か月間で300件の受発注業務を担当」のように、数字を使って具体的に書くのがポイントです。
派遣社員の職務経歴書の書き方サンプル

ここでは、実際の記載例を紹介しながら派遣社員の職務経歴書の書き方を確認していきます。
紹介するのはあくまでも一例なので、ご自身の目的に応じてアレンジを加えましょう。
派遣の職歴が多い場合
派遣の職歴が多い場合は、職種や分野別にまとめる「キャリア式」で書きましょう。
職歴をまとめたあとに、派遣期間と社名を簡潔に記載します。
【営業事務(計4年)】
- 主な業務内容
受発注管理、専用ソフトを使用した見積書や請求書の作成
パワーポイントを使用した営業資料作成
仕入先・顧客との納期調整
- 実績
10名の営業担当者の案件対応を月間約100件担当
業務効率化のため営業事務マニュアルを作成
【一般事務(計2年)】
- 主な業務内容
データ入力
顧客データの管理
契約書や請求書のファイリング
- 実績
1分間120文字以上の正確なタイピング
エクセル関数やピボットテーブルを用いたデータ集計
<在籍期間>
20XX年X月 ~ 20XX年X月 派遣先:株式会社ABC / 派遣元:123株式会社
20XX年X月 ~ 20XX年X月 派遣先:株式会社DEF / 派遣元:456株式会社
短期・単発の仕事の場合
短期・単発の仕事の場合は、同じ職種や業種の仕事をグループ化して記載します。
職歴をまとめたあとに、派遣期間と社名を簡潔に記載します。
【営業サポート】
- 主な業務内容
顧客データの管理
既存顧客へのフォローアップ
営業資料の作成
- 就業形態
株式会社ABC 他、数社にて営業サポートスタッフとして従事
- 実績
15名の営業担当者の案件対応を月間約120件担当
マニュアル化によって問い合わせの対応時間を平均20%短縮
派遣から正社員・契約社員を目指す場合のポイント
派遣から正社員・契約社員を目指す場合は、次のような点に注意しながら職務経歴書を作成しましょう。
キャリアに一貫性があることを強調する
職歴が多いと、採用担当者から「一貫性がない」と思われる可能性があります。
職務経歴書の冒頭に「職務要約」の欄を設けることで、一貫した方向性のものにキャリアを形成してきたことが伝わりやすくなります。
また、「なぜこれまで派遣という働き方を選んできたか」を明記すると、さらに説得力が高まるでしょう。
「正社員にしかできないこと」を意識する
派遣社員と正社員では、求められる仕事内容や責任の範囲が大きく異なります。
派遣社員として働きながらも、正社員と同じような視点で業務改善や職場環境の改善、チームワークなどを意識して働いていたことをアピールすると、主体性や責任感が高く評価されます。
仕事に対する積極的な姿勢をアピールする
派遣社員は契約期間が定められているため、職を転々としているイメージを持たれやすいことがあります。
それを払拭するためには、仕事に対する積極的な姿勢をアピールすることが大切です。
自ら業務の幅を広げた経験や、資格取得などの実績をしっかりと伝えることを意識しましょう。
まとめ
派遣社員の職務経歴書には、派遣元と派遣先の両方を必ず明記します。
また、職歴の多さや在籍期間などに合った書き方を選ぶことで、自分のスキルや実績を効果的にアピールすることが可能です。
本記事を参考に、自分の目的に合った書き方を考えてみましょう。




