![電話をする従業員](./images/interview/interview08_interview_img_01_pc@2x.jpg)
とにかく暑い、あまりに人が多すぎる…。もう東京には戻れない。
とにかく暑い、あまりに人が多すぎる…。もう東京には戻れない。
人懐こい笑顔と熱い語り口。ひとたび会話を交わすだけで、グイと引き込まれてしまうような求心力の持ち主が栗城さんという人です。聞けば、大学では看護師の資格を取得したものの、医療系の道には進まなかったとか。
「在学中は、就職してからでは経験できないことやろうと、外資系企業のリテールストアでも働きました。 先輩たちは今までの人生で接したことのないクリエイターが多く、販売成績もソコソコ上位。あまりにオモシロくなってきて、卒業後もそのまま在籍したんです」
栗城さんがとりわけ魅力を感じたのは「教える」先の広がり方。例えば、商品を保証する保険のセールスノウハウを資料にまとめ、メンバーに講習することで、店舗全体の成果が目に見えて高まったそうです。この経験が人事や教育に興味を抱いたきっかけでした。
「その後、つぶれてしまう会社を選ぶという転職での大失敗を経て、医療・介護に特化した人材紹介のベンチャー企業に入社しました。営業だけではなく念願の人事も経験させてもらい念願の人事も経験させてもらい、人と長く接点を持つスタイルが好きだという職業観も培われたと思います」
栗城さんは2014年に札幌市に転勤。翌年には北海道が大好きになったことに加え、お子さんも生まれたことで子育て環境にも魅力を感じるようになりました。
「北海道の冬は寒いけど、人は温かいし、食べ物は美味しいし、自然にあふれている。ある年のお盆休みに東京へ帰ってみると、とにかく暑いしムシムシする、どこに行っても人、人、人。もうこれは戻ってこれない、北海道で暮らそうと決めた瞬間でした」
栗城さんが以前に勤めていた会社は、一つの部署に5年も留まれば長いほう。「転勤せずに札幌に居続けられる可能性は少ないですし、会社規模が大きくなっていく過程で縦割りが強まり、良い意味でのベンチャー感が薄れてしまって。仕事の領域を区切られることが面白みと結びつかなくなり、転職を考えるようになったんです」と正直に話します。
![打ち合わせをする従業員](./images/interview/interview08_interview_img_02_pc@2x.jpg)
何気ない日常を守る会社。家族に胸を張って伝えられる仕事。
何気ない日常を守る会社。家族に胸を張って伝えられる仕事。
栗城さんは札幌市で転職活動をスタート。重視したのは「バリバリ働ける職場」「社会貢献性のある仕事」「これまでと同水準の給与」の3点です。
「転職エージェントへ登録しつつ、自分でも直接企業に連絡しましたが、転職活動はかなり難航しました。そんな時、札幌ではないけれども酪農業会の会社で人事を募集していると紹介をもらったんです。札幌から1時間程度であれば僕にとっては許容範囲。東京で働いていたころは県をまたいだ通勤もありましたから」
コーンズ・エージーのビジネスモデルは、単に『酪農関連の機械を輸入して、売って、それで終わり。』ではなく、酪農の全ての領域で経営の質を高めるようなご提案だったり、稼働に向けたサポートだったり、導入後の日々のメンテナンスだったりを組み合わせることで長く深いお付き合いができる仕組み。ヒトが生きていくうえで必要不可欠な食を支える事業ですから、社会貢献性の高い仕事です。
「給与水準については、入社時の条件だけでなく、入社後に伸ばしていける幅や可能性にも魅力を感じました。また、コーンズ・エージーは1つの分野だけに特化するのではなく、それぞれの領域を広げながら周りの領域とつなげていこうとしています。縦割りとは真逆の考え方は、僕にとってはワクワクして仕事に取り組める最高の魅力。つまり、条件を一つも妥協することのない転職先だったわけです」
栗城さんはもちろんのこと、お子さんも牛乳が大好きなのだとか。一方、このまま家族経営や小規模な酪農家の離農が進んでしまうと、スーパーやコンビニで気軽に手に取ることができなくなるかもしれません。
「娘が牛乳をゴクゴクと飲んでいる姿を見ていた時、自分はこうした何気ない日常の一幕を守る会社で働いているんだと強く感じました。僕は現場でお客様とやり取りしたり、機械をメンテナンスしたりするわけではありませんが、それらに関わる人を増やすのが使命。家族に胸を張って伝えられる仕事です」
![打ち合わせをする従業員](./images/interview/interview08_interview_img_03_pc@2x.jpg)
採用した人材が現場で目を輝かせて働く姿を見られるのがサイコー!
採用した人材が現場で目を輝かせて働く姿を見られるのがサイコー!
栗城さんの仕事は、採用領域が多くを占めます。とはいえ、「この業務しかやってはいけない」ということはなく、提案したことは、採用領域以外でも受け入れてもらえてきたと満面の笑み。
「なんとなくやりたいのではさすがにダメですが、必要性や根拠を示すことができれば、チャレンジさせてもらっています。例えば、この採用ホームページも、刷新には大きな資金が必要です。今は、コロナ禍や円安の状況から輸入商社である当社も厳しい時期(取材は2022年8月)。けれど、会社成長のために大切な「人材の確保」に投資を決めていただきました。社員インタビューにあたっては他部署の方々の想いを伺うことができ、刺激を受けながら仕事と向き合えています」
コーンズ・エージーは、急成長の過渡期に立っている企業。その原動力となっているのが、酪農家を支えるためにコツコツと、実直にお客様に寄り添う一人ひとりの力です。
「サービスエンジニアは当番制で、夜中でも機械トラブルに駆けつけることもあります。そうした姿を目の当たりにすると頭が下がります。そのなかには自分が採用に関わった方もいて、その方が酪農家さんのために目を輝かせて仕事をしているのがたまらなくうれしいんです。それが巡り巡って、お客様の生産する牛乳となり、スーパーやコンビニの棚に並ぶと考えると…最高ですよね」
これまでは会社や仕事が好きでとにかく頑張る人を採用できてきましたが、会社規模を大きくするためにはこれからの世代も働きやすい会社へと、さらに変化し続けることも必要。ベースとなる働き方、階層ごとや領域ごとの教育研修、目標設定のあり方、人事考課制度、、整えていくべき課題は人事領域だけでもまだまだあるそうです。
「正直なところ、当社は万人受けする企業ではなく100点満点でもありません、レーダーチャートにすると凸凹だと思います。でも、社会に届けている価値、酪農を支える手応え、領域を横断できる仕事の仕方など、人によって大切にしたい『120点』が見つかる会社。少なくとも僕にとっては100点を超えるポイントがいくつもあります」
※インタビュー・撮影・ライティングは外部取材チームが担当。記事の掲載内容は取材時点の情報です。