株式会社コーンズ・エージー  RECRUIT

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INTERVIEW - 07

悩んで、迷って、
旅する彼女が選んだ
Iターン就職の道。

細井 咲恵

HOSOI Sakie

国際本部 農機・環境エネルギー部 バイオガスグループ O&Mチーム

2021年入社

バイオガスプラントの建設に必要な資材や部品などを、主に海外から調達するO&Mチーム。2021年に新卒で入社した細井咲恵さんは、まだまだ分からないことが多い中、先輩や上司の力を借りながら必死に奮闘中です。聞けば、彼女はコーンズ・エージーにたどり着くまでに随分と「旅」をしてきたのだとか。一体どのような道のりを歩んできたのでしょう。

笑顔の従業員

ウガンダでのボランティア活動が、自身の価値観を変えるきっかけに。

細井さんの出身は神奈川県横浜市。高校卒業後は千葉県の大学に進み、自宅から2時間かけて通学していたというから驚きです。
「大学時代は海外留学やボランティアに興味があり、手始めに台湾に2週間ほど滞在する短期のプログラムに参加しました。現地の学生と交流するのは楽しかったものの、留学というよりは旅行に近い感覚。街並みも日本とどこか似た雰囲気だったことが重なり、多少の物足りなさを感じました」
胸の内に湧き上がってきたのは、日本とはかけ離れた世界を見てみたいという感情。加えて、時間に余裕のある学生時代にしかできない経験を積みたいと考えました。

「で、直感的に次はアフリカだ…と(笑)。極端ですよね。ウガンダという国のボランティア活動に参加して、小学校の校舎づくりを手伝ったり、子どもたちと遊んだり、貴重な経験を積むことができました。電気、水道、ガス、携帯電話といったインフラがすべて使えない地域で過ごすことで自分の価値観も変わったんです」

蛇口をひねれば水が流れ、スイッチを押せば電気が点灯する…日本の暮らしは、世界ではまだまだ当たり前ではないことを痛感。細井さんは、いつか国際協力の仕事に就きたいと思い描くようになりました。
「海外への興味がより強くなった一方、私は横浜で生まれ育ち、地元から出たことがないので、日本の地方について何も知らないことにも気後れするようになりました。思い立ったが吉日というワケではありませんが、今度は秋田県の道の駅でインターンを経験したんです」
細井さんの行動力には驚かされるばかり。インターン業務の中では地元の農家と話す機会も多く、「普段スーパーで手に取る野菜がいかに大変な作業を経て店頭に並び、その背景には生産者のこだわりや暮らしが横たわっていることを知りました」といいます。これが細井さんと「農」のファーストコンタクトでした。

打ち合わせをする従業員

Iターン就職のキーワードは「農業関連」「英語力を生かす」!

秋田県でのインターンを終え、細井さんは将来的に何をするにも自分の武器がないと感じるようになったとか。就職に向けて専門性を身につけていくにあたり、キーワードになったのが農家とのふれ合いから興味が広がった農業分野でした。
「都市部に暮らす私にとって、遮るもののない大地や抜けるような空はあこがれの光景。そのイメージから『北海道と農業』というワードがまたもや直感的に浮かんできました。中でも乳製品が好きという理由から、紋別市の酪農インターンに参加したんです」
細井さんは搾乳や餌やりの方法を教わり、人工授精のシーンも見ることができました。けれど、自分自身が牛のお世話をしたいわけではなく、どちらかといえば農業関連の企業に勤めて、生産者を陰ながら支える側に回りたいことが分かったと率直に語ります。

「新卒向けの人材紹介企業に登録し、農業関連の会社をいくつか紹介してもらいました。私が重視したのは、留学や海外ボランティアで培った英語力を生かせる会社。その条件とピッタリ重なったのがコーンズ・エージーでした」

細井さんは半年間のオンライン留学を経験した後、10月入社でコーンズ・エージーでの第一歩を踏み出しました。「半年間入社が遅れることも快く了承してくれたのがありがたかったです」と笑います。
「最初はビジネスマナーやPCソフトの使い方を教わる研修を受けた後、各部署をローテーションさせてもらい、グループ全体の概要を把握しました。私が希望した配属先はバイオガスグループ。海外メーカーとのやり取りに英語を生かせ、環境問題という国際協力の視野で見ても注目度の高い分野に携われるのが面白そうだったからです。私の場合、1年間は資材や部品を調達する仕事をメインで覚え、その後は営業や技術職などに幅を広げていけると聞いたこともワクワクしました」

PCに向かう従業員

早くから仕事を任されるけれど、困った時は先輩が必ずフォロー。

細井さんの業務は、現場から部品調達の依頼がある際、仕入れ先に発注する購買の仕事が基本。発注先が国内の場合は稟議書の作成だけで済みますが、こと海外のケースは社長や各グループ担当が参加する会議で購入の許可を得る必要があります。
「例えば、このパーツがなぜ必要なのか、現場に確認したほうが良いのではないかなど、ツッコミが入ることも(苦笑)。ただ、一緒に参加している先輩が、困った時にはフォローしてくれます。大企業では何年も先輩のお手伝いに徹するケースが珍しくないと思いますが、新卒でも早くから仕事を任されるのは手応えも大きいんです。もちろん、当社では任せる=放任ではなく、メールや報告書の内容を上司が把握し、良いタイミングで手を差し伸べてくれます」
近年は発注量も急増し、コロナ禍の影響から納期も不安定。それでもできるだけ早く納品になるよう仕入れ先に働きかけ、海外メーカーに分からないことを尋ねることで現場やエンジニアの役に立つことができるのが細井さんのやりがいです。
「当社の扱う商品は酪農のフィールドでもかなり先進的。その強みとエンジニアのスキルで酪農家さんの課題を解決できるのも面白みです。少し前に営業職の先輩に同行した際、牛の糞尿ではない原料でもバイオガスにして電気という形でお金に替えられると提案していました。そうした姿を見ているうちに、将来的には営業職にもチャレンジしてみたいと感じたんです」
最後にちょっとイジワルな質問。当初、思い描いていた国際協力の分野とは、まだまだ距離が離れている仕事内容だけれど、いつかバイオガスの専門性が結びつきそう?
「う〜ん、う〜ん…。バイオガスの専門性が国際協力につながるかどうかさえ、今の自分には想像がつかないのが正直なところです。その前に、業務の知識や経験をしっかりと身につけるのが先決だと思っています」
何とも正直で誠実な回答。これが学生時代に悩んで、迷って、旅して、コーンズ・エージーにたどり着いた細井さんの等身大の言葉なのです。

※インタビュー・撮影・ライティングは外部取材チームが担当。記事の掲載内容は取材時点の情報です。

昼食をとる従業員

同期から半年遅れで入社しましたが、
すぐにランチを一緒に食べるようになったとか。

ノート

どのパーツが何に使われるのかなど、
先輩の教えをビッシリとメモ。

私服の女性

細井さんはオシャレが大好き。
お給料はファッションに使うことが多いそう。