株式会社コーンズ・エージー  RECRUIT

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INTERVIEW - 02

酪農家の一番近くで
感謝の声を
聞けるシゴト!

持田 拓哉

MOCHIDA Takuya

営業本部 十勝・道央ブロック 帯広支店

2008年入社

コーンズ・エージーのサービスエンジニアは、酪農機器の保守や定期メンテナンス、緊急対応などを担うお客様のパートナー。帯広支店の持田拓哉さんは主に搾乳ロボットを担当しています。当番制で24時間365日トラブル対応にあたるため、時には夜中に修理に向かう日もありますが、大変さを上回る仕事の原動力はお客様と一番近いことだと目を細めます。

作業をする従業員

家業の酪農は弟が継ぐべき…ならば、自分は「支える側」に。

今どきのヘアスタイルにキリッとした目鼻立ち。一見すると都会派の持田さんですが、新得町の「持田牧場」の長男として生まれました。
「小さなころから酪農の仕事を手伝わされて育ちました(笑)。それがイヤだった反面、いずれ継ぐことになるのかな…とは思っていたんです。でも、高校3年生のころに両親から『大学にでも行ってみれば』と予想外のすすめがあり、札幌の大学に進学しました」

大学時代、持田さんはお母さんの手術に伴い、夏休みの間に家業を手伝うことにしました。搾乳やエサ寄せの作業は子どものころと変わらず大変。一方、胸中には汗を流して働く心地よさや同じ仕事を365日続けることへの尊敬の念が湧いてきたといいます。
「ただ、弟が高校卒業後に町内の酪農ヘルパーとして働き、朝晩の搾乳の合間には家の仕事を手伝っていました。地域でデントコーン(飼料)を共同収穫する時期も小まめに顔を出すような活躍ぶりだったので、家の事は任せられるなと(笑)」
家業を継ぐべきなのは弟だと考えた持田さんは、酪農家を支える側に回り、貢献できることはないかと思うようになったとか。就職活動では酪農関連の企業に狙いを絞りました。

「転機となったのは十勝エリアの合同説明会に参加しようと実家に帰った時のこと。知り合いの酪農家がたまたま電話をかけてくれ、『コーンズ・エージーが人を募集している』と教えてくれたんです」
持田さんは酪農家の息子ということもあり、コーンズ・エージーのことを知っていたため翌日には帯広支店に話を聞きに行きました。
「で、あれよあれよとその次の日には入社試験を受けることになり、面接後に常務(現・南部谷社長)から『よし、4月からウチに来てくれ!』と、その場で内定をもらったんです」

作業をする従業員

プレッシャーが大きい分、「ありがとう」の重みも段違い。

現在、コーンズ・エージーの新卒社員には新人研修に加えて、現場に配属された後もOJTや同行といった丁寧な教育が用意されています。一方、持田さんの時代は1カ月ほど本社で研修や搾乳ロボットの講習を受けた後、すぐに帯広支店に配属となって現場に向かうことになったのだそうです。
「僕は酪農家の息子とはいえ知識や専門性はゼロに等しいレベルですし、搾乳ロボットの講習を受けてもまだまだ分からないことだらけ。ただ、新人のうちが質問できるチャンスとばかりに上司や先輩に機械のことを聞き、お客様には酪農のイロハの教えを請いました」
一般的なミルキングパーラー(搾乳施設)には搾乳ユニット(生乳を絞る場)が複数台ありますが、搾乳ロボットは一カ所のみ。牛が好きなタイミングで生乳を絞ることができるメリットは大きい一方、トラブルが発生した場合は搾乳作業を止めることになります。

「つまり、お客様にとっては故障を直している時間が長ければ長いほど生産ロスが大きくなります。トラブル対応は文字通り時間との勝負。プレッシャーもズシリとのしかかる分、必死で修理にあたって直った時の『ありがとう』は重みが段違いです」

今でこそ、持田さんは目には見えない配線や通信のトラブル、凍結による動作不良といった原因をスピーディに発見できますが、新人当初は失敗したことも多かったとか。修理に時間がかかり、お客様のお叱りを受けたことも一度や二度ではありません。
「経営に直結することなのでお客様がシビアになることも理解できますが、正直、続けていけるか迷ったことも…。ただ、途中で諦めるのは性分ではないですし、落ち込んだ時に同僚が励ましてくれたり、お客様が『お前がいなくなったら誰が直してくれるんだ』と言葉をかけてくれたりしたことに救われましたね」

打ち合わせをする従業員

乳質を高める=酪農家の収入アップのための情報を伝えることも仕事。

現在、持田さんが係長としてメンバーを引っ張る搾乳ロボットチームは6名。帯広支店の管轄エリア内で稼働中の搾乳ロボットは、コーンズ・エージーの中でも件数が多いほうだといいます。

「そのため、帯広支店では試験的にシフト制の勤務に切り替え、週に2日休日を作るようにしています。緊急の修理に対応する『当番』は日中と夜間で各二人体制。難易度が高い場合は一緒に修理にあたっています」
かつては人数が少なかったこともあり、今よりも残業が多く、休日であってもお客様から直接携帯電話に「SOS」が 入ったりすることも頻繁にあったのだとか。現在は、そんな状況に会社もただ手をこまねいているだけではないそうです。
「例えば、休日に修理の対応をする場合の仕組みが変わったおかげで、どうしても直さなければならない場合を除いて土日の緊急対応が以前に比べて少なくなったんです。もちろん、搾乳ロボットが格段に進化し、メンテナンスしやすくなったのも効率化に一役買っています。ただ、お客様からの引き合いや新規導入はありがたいペースで進んでいて、仕事がヒマになることはなさそうです(苦笑)」

ここ最近ではコアタイムのないフレックスタイム制度も導入。かなり自由にスケジュールを組めるように進化したそうです。
「時間の使い方はもちろん、自分の判断を大切にできるのも当社の魅力。僕はお客様や飼料会社、関係機関とのつながりも増えてきたため、牛の飼養に関する良い情報を聞ける機会も少なくありません。今の酪農情勢(2022年8月現在)では、酪農家が収入をアップさせるには、乳質を向上させるのがカギ。その手法を伝えて酪農経営に反映してもらうのも自分の仕事だと思っています。サービスエンジニアはお客様の一番近くにいられる存在。だからこそ、まだまだできることがあるんです」

※インタビュー・撮影・ライティングは外部取材チームが担当。記事の掲載内容は取材時点の情報です。

打ち合わせをする従業員

お客様に搾乳ロボットのメンテナンス状況を
伝える持田さん。

作業をする従業員

エサ寄せロボットを点検中。
こうした機械を設置するのもサービスエンジニアの
仕事。

打ち合わせをする従業員

若手メンバーは分からないことがあると持田さんを
頼って電話することも多いとか。