日勤と夜勤で働き方はどう違う?

日勤と夜勤、それぞれの役割の違い

警備員の働き方は日勤と夜勤があり、それぞれ担う役割が大きく異なります。

日勤では主に日中の施設利用者や来訪者が多い時間帯に勤務し、安全な環境を維持するための案内・対応業務や巡回が中心です。一方、夜勤では人の出入りがほとんどない静かな環境下で、不審者の侵入防止や設備の異常確認を主目的とする警備を行います。

日勤は人とのやり取りが多く、接客要素が求められ、夜勤は無人の施設を対象とした警備が中心となり、集中力や冷静な対応が重視される点が特徴です。勤務時間帯だけでなく、求められる能力や適性にも違いが見られます。
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勤務場所による傾向

警備員が配属される施設によっても、日勤・夜勤それぞれの働き方に特徴があります。

日勤は主にオフィスビルや商業施設での業務が多く、来訪者対応や受付、誘導などが含まれます。とくに百貨店やショッピングモールでは、迷子対応や万引き防止、混雑時の安全確保など幅広い業務が発生します。

一方、夜勤は閉館後の商業施設や病院、工場などが中心で、巡回や設備確認が主な任務となります。例えば、病院では救急車や深夜の出入り対応が必要な一方、工場では敷地内のセキュリティチェックや無人エリアの監視が中心です。

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仕事内容の違いを比較

日勤の仕事内容

日勤の警備員は、施設を訪れる一般客や関係者の出入りを安全に管理する役割を担います。

まず、施設の正面玄関や通用口に立ち、身分証の確認や入館証の発行を行い、不審者の侵入を防ぎます。次に、共用部や駐車場、敷地外周を定期的に巡回し、安全確保と設備異常の早期発見に努めます。さらに受付業務や道案内、落とし物対応、備品の貸出管理など、接客的な業務も多く含まれ、柔軟な対人対応スキルが求められます。

とくに商業施設では土日や繁忙期の人流が多いため、混雑状況の判断や迅速な対応が必要です。

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夜勤の仕事内容

夜勤では、利用者が少ない時間帯に施設の安全を守るため、静かで集中力の求められる業務が中心となります。

施設閉館後は、すべての出入口の施錠確認から始まり、建物内の防犯カメラをモニターで常時監視。不審な動きや異常な反応があれば即時対応します。また、定時ごとの施設内巡回では、火気の消し忘れ・非常口の施錠状況・設備異常などをチェックし、必要に応じて記録や報告書を作成します。

人の動きが少ないため、トラブルの予兆を察知する感覚や冷静な判断力が重視される仕事です。緊急時の初動対応や、警察・消防への連絡も任されるため、責任感と慎重さが求められます。深夜手当が加算される点も夜勤の大きな特徴です。

労働時間・シフトの違い

労働時間・シフトの違い
・日勤は生活リズムを整えやすい
・夜勤は長時間勤務が多く、仮眠や待機を含むのが一般的

日勤の勤務時間とシフト

日勤は一般的に「8:00〜17:00」「9:00〜18:00」のように1日約8時間の定時型勤務が中心です。法定労働時間の枠内で、休憩は1時間が義務付けられており、通常は昼休み+小休憩が設けられます。

ほとんどが対人対応や巡回業務で構成されており、日中の人流や施設の稼働に合わせて複数シフトで運営されるケースが多いです。日勤のみの現場では安定した生活リズムが確立しやすく、週休なども比較的規則的に取れる点が特徴です。

夜勤の勤務時間とシフト

夜勤の一般的な時間帯は「21:00~6:00」や「21:00~9:00」といったパターンが多く、拘束時間は12~16時間に及ぶことがあります。この中には待機・仮眠時間が含まれ、一般的に仮眠時間は3時間ほど確保されることが多いです。

ただし、仮眠中でも緊急対応が必要な場合には対応が求められ、その時間は労働時間とみなされます。仮眠時間が労働時間と評価されると、休憩時間として扱われず賃金が発生します。

当直(24時間勤務)の場合もあり

商業施設や病院などでは、日勤・夜勤を跨ぐ当直勤務(24時間拘束)が導入されることがあります。この場合、実働は概ね16時間、仮眠や休憩に約8時間が含まれるのが一般的です。

1回の勤務が2日分とみなされることもあり、当直後は明け休みとして連休を取得するスタイルです。ただし、そのような長時間拘束が常態化している場合には、変形労働時間制の要件や割増賃金の算定など法令遵守が必要で、違法な労働契約となる可能性もあるため注意が必要です

給料・手当の違い

日勤の給料

日勤中心の施設警備員の正社員の場合、平均月給は約27.9万円とされます。月21〜22日勤務とすると、日給換算は約12,700〜13,300円程度。派遣やパートの場合は時給1,223円〜1,350円が一般的です。

年収の平均は約335万円〜376万円で、中央値は約367万円。初任給は22万円前後からのスタートが多く、企業によっては昇給や年間1.5か月分程度の賞与が支給されます。資格取得や実務経験に応じて昇給しやすい点も特徴です。

夜勤の給料

夜勤は勤務時間が長い+深夜割増(22:00〜5:00は25%増)が加わるため、日勤よりも確実に高収入になりやすい働き方です。

一般的な夜勤シフト(20:00〜翌8:00など)では、実働8〜10時間+深夜割増が発生するため、日給は約14,000〜17,000円前後が相場。※深夜帯が5〜7時間あるため、割増の恩恵が大きい

その結果、夜勤中心で働く場合の月収は28万円〜35万円以上に達するケースも珍しくありません。勤務日数を調整することで手取りを増やしやすいのも夜勤のメリットです。

向いている人の違い

日勤が向いている人

日勤警備の仕事は来訪者対応や受付業務、巡回など対人対応が多いため、コミュニケーションに抵抗がなく、来訪者と笑顔で接することに抵抗がない人に向いています。特に商業施設やオフィスビルでは、案内・問い合わせ対応・鍵の貸出などの柔軟な対応力が求められます。

また、日勤は朝型の規則正しい生活リズムが前提となるため、早寝早起きが苦にならず、決められた時間に安定して勤務できる人に適しています。さらに、巡回や警報対応など責任感をもって業務を遂行できる人、交通誘導や施設安全などを注意深く見守る性格を持つ人も日勤に向いています。

夜勤が向いている人

夜勤警備では、人の出入りが少ない静かな環境下での巡回やモニター監視業務が中心となるため、一人でコツコツと業務を進めることに抵抗がない人が向いています。

また、夜勤では22:00~5:00の深夜帯に対し深夜割増賃金(時給の1.25倍)が適用されるため、効率よく収入を得たい副業やWワークを考えている人にも適しています。

さらに、体調管理が得意で、明るい時間にも眠れる人(遮光カーテン・耳栓など工夫できる)、変則的な生活に慣れられる人が夜勤には向いており、通勤ラッシュを避けたい人にもメリットがあります。

日勤と夜勤でよくある質問

Q. 夜勤には本当に仮眠時間があるの?

夜勤や当直業務では、待機・仮眠時間が設けられているケースもあります。ただし、すべての現場で仮眠があるわけではありません。交通誘導など外での業務が主な現場では仮眠がないこともあり、一方で施設警備の夜勤・当直シフトでは仮眠室があり、数時間(3〜6時間程度)確保されている場合があります。

募集条件や現場のルールにより異なるため、面接時や雇用条件確認時に仮眠の有無・その扱いをしっかり確認することが重要です。

Q. 夜勤の方が楽と聞きますが、本当?

確かに夜間は人出や交通量が大幅に少なくなるため、商業施設や交通誘導などの夜勤では日勤より比較的業務負荷が軽減される傾向があります。施設警備の場合、防災センターでモニター監視や簡単な電話対応が中心で、座って対応する時間が長いこともあります。

ただし、現場によっては設備の操作が複雑だったり、夜間特有の不審者対応やトラブル対応の緊張が伴うため、「楽=誰にとっても」ではありません。現場の種類によって差があることを理解した上で判断することが大切です。

Q. 日勤・夜勤、どちらが健康に影響しやすい?

夜勤では生活リズムが不規則になりがちで、昼夜逆転や睡眠の質低下などが起こりやすいため、体調管理が必要です。睡眠障害や疲労蓄積のリスクがあり、慣れるまでに時間がかかることがあります。

日勤は朝型の勤務で生活リズムが整いやすく、体調管理が比較的容易です。ただし日勤でも繁忙施設では長時間立ち仕事や対人対応が多く、物理的・精神的負担を伴うため、いずれの働き方でもストレスや疲労の管理は重要です。

Q. 有給や法定休日の扱いはどうなっている?

日勤主体の働き方では、暦上の日曜日などを休日にすることで法定休日を適切に取得できます。一方で、夜勤や当務(24時間業務)では勤務が0時をまたぎ、暦日を跨ぐ場合、法定休日の取得が曖昧になるケースがあります。

労働基準法上、暦日ごとに休日を与える必要があり、深夜勤務が続くと法定休日が確保されてないとみなされる場合もあります。そのため勤務計画には注意が必要で、シフト調整については事前に確認しておくことが重要です。

Q. 給料はすぐもらえる?夜勤で掛け持ちは可能?

急な出費や副業を考えている方には、夜勤は週2〜3回程度の勤務でも比較的高収入が得られる働き方として選ばれています。さらに、一部の警備会社では日払い・前払い制度を設けており、すぐに給与を受け取れる環境が整っていることもあります。

昼間の副業や学業と両立して働きたい人にも夜勤は柔軟性があり、短期間で効率的に稼ぎたい人にとって魅力的な選択肢となっています。

まとめ

警備員の仕事には日勤と夜勤があり、それぞれに異なる特徴とメリットがあります。日勤は昼間の時間帯に活動し、人とのやり取りや来訪者対応が多いため、コミュニケーションが得意な方や規則正しい生活を送りたい方に向いています。

一方、夜勤は静かな環境での巡回や監視が中心となり、集中力があり、一人で黙々と働くのが好きな方、副業・Wワークを考えている方に適しています。労働時間や仮眠の有無、収入面でも差があり、夜勤には深夜手当がつくため、効率よく稼ぎたい人にも人気です。

仕事内容・シフト・給料・働く環境を比較しながら、自分のライフスタイルや目標に合った働き方を選びましょう。

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