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ドコモ回線でかけ放題プランを提供している5つの格安SIMと選ぶ際のポイント

この記事ではドコモ回線でかけ放題プランやそれに準ずるプランを展開しているおすすめの格安SIMを紹介します。

この記事でわかることは下記のとおりです。

  • ドコモ回線でかけ放題プランを展開している5つの格安SIM
  • ドコモ回線以外でかけ放題プランを展開している格安SIM
  • ドコモ回線の格安SIMのメリット・デメリット
  • かけ放題プランのメリット・デメリット
  • かけ放題プランの格安SIMの選び方・注意点

結論からいうと、ドコモ回線かつ格安SIMかつかけ放題プランがおすすめな人はかなり限られます。

後半ではどういった人におすすめできるか丁寧に解説していくのでぜひ最後までご覧ください。

ドコモ回線でかけ放題プランを提供している5つの格安SIM

ドコモ回線かつかけ放題プランを提供している格安SIMは主に以下の5つです。

月額料金
ahamo2,970円〜
mineo660円〜
IIJmio410円〜
OCNモバイルONE550円〜
BIGLOBEmobile550円〜
J:COM980円〜

①ahamo(アハモ)

ahamoはドコモが展開している格安SIMプランで以下のような特徴があります。

アハモ ahamo
出典:ahamo
  • 月額2,970円〜、月20GB〜
  • オプションなしでも5分以内の通話無料
  • 月額1,100円の「かけ放題オプション」で時間無制限でかけ放題

ahamoは5分以内の通話ならオプションをつけなくても回数無制限で無料です。

なので「電話をするのは美容院や飲食店の予約くらい」という方や「ちょっとした頼み事をするくらい」という方はオプションなしの方が無駄がありません。

反対に「友達とよくおしゃべりをする」とか「仕事でよく電話をする」という方は1,100円払ってオプションをつけた方が安く済むでしょう。

また、ahamoは基本20GBで「大盛りオプション」を付帯することで100GBまで高速で使えるという特徴もあります。

100GBがどのくらいなのかahamo公式サイトによると、以下のとおりです。

オンライン会議/学習170時間
動画サービス85時間
音楽サービス2万曲ダウンロード

例えば、仕事で1日8時間リモート会議等をすることがあっても20日は高速で使えるので週20日勤務の方でも高速で使い切れるということです。

これらのことを踏まえてahamoがおすすめできるのは下記のような人です。

  • 仕事で電話もリモートもがっつりやる→大盛りプラン+かけ放題プラン
  • よく長電話をする→かけ放題プラン
  • 電話は基本的に5分以内で済ませている→オプションなし

②mineo(マイネオ)

マイネオ mineo
出典:mineo

mineoは株式会社オプテージが提供している格安SIMで、特徴は下記のとおりです。

  • 月額料金660円〜、使い方に合わせて選べる2つのプラン
  • かけ放題プランは10分かけ放題or無制限かけ放題の2種類

mineoのかけ放題プランは以下の表のとおりです。

10分かけ放題550円/月
時間無制限かけ放題1,210円/月

mineoのかけ放題プランは2種類で長電話しない人は10分かけ放題プラン、よく長電話する人は時間無制限かけ放題プランにすると良いでしょう。

また、データ通信もプランが2種類あります。

データ容量で選ぶ「マイピタ」か通信速度で選ぶ「マイそく」です。

マイピタの場合は1GB、5GB、10GB、20GBから選べて、いずれも高速で利用できます。

マイそくの場合は300Kbps、1.5Mbps、3Mbpsから選べて、いずれもデータ容量無制限でこの速度で利用できます。

ちなみに300Kbpsは動画はほとんど観れないくらい遅いので、外でもYouTubeなどを観るtという方にはおすすめできません。

これらを踏まえてmineoのかけ放題プランがおすすめな人は下記のとおりです。

  • とにかく料金を抑えたい→マイそく300Kbps+10分かけ放題
  • コスパ良く快適に使いたい→マイピタorマイそく1.5Mbps+10分かけ放題
  • 長電話をよくする→いずれかのデータプラン+時間無制限かけ放題

③IIJmio(アイアイジェーミオ)

IIJmio
出典:IIJmio

IIJmioは株式会社インターネットイニシアティブが提供している格安SIMで、特徴は下記のとおりです。

  • 月額料金410〜1,560円(6ヶ月後から850〜2,000円)、2〜20GBから選べる
  • かけ放題プランは5分・10分・無制限の3プラン

IIJmioのかけ放題は3つのプラン展開があるので自分に最適なプランを選べます。

詳細は以下の表のとおりです。

通話定額5分+通話定額10分+かけ放題+
対象の通話5分以内の国内通話10分以内の国内通話無制限の国内通話
月額料金(税込)500円700円1,400円
時間超過時の料金11円/30秒

注意点としては「国内通話に限ること」と「みおふぉんダイアルというアプリからかけないと無料にならない」ということです。

海外に電話をかけたり、通常のスマホの通話アプリや他のアプリを使ったりすると通話料金が発生してしまうので注意してください。

IIJmioがおすすめな人は下記のとおりです。

  • データ通信はほとんど使わないので料金を抑えたい→2GBプラン+いずれかの通話プラン
  • 毎月20GB近く使うし電話もよくする→20GB+かけ放題+

④OCNモバイルONE

OCNモバイルONE
出典:OCNモバイルONE

OCNモバイルはNTTドコモの子会社であるNTTレゾナントが提供する格安SIMで、特徴は下記のとおりです。

  • 月額料金500〜1,600円、500MB〜10GBから選べる
  • 500MBプランの場合、月に10分まで通話が実質無料
  • かけ放題プランは10分、トップ3かけ放題、完全かけ放題

500MBプランは月間通算で10分までは実質値引きされるというもので他の格安SIMによくある1回10分までは毎回無料というのとは異なるので注意しましょう。

OCNモバイルONEのかけ放題プランは3つあり下記の表のとおりです。

10分かけ放題トップ3かけ放題完全かけ放題
対象の通話10分以内の国内通話上位3番号との通話全ての国内通話
月額料金(税込)935円1,300円
時間超過時の料金11円/30秒

トップ3かけ放題に関してはわかりにくいと思うので補足します。

簡単にいうと最も通話している3名の相手との通話はいくらかけても課金されないということです。

そのためよく電話をする相手が3名以下かつ長電話をしがちという方にはおすすめできます。

例えば、よく電話をするのは実家の家族だけでそれ以外はほとんど通話しないという人にはマッチしています。

反対によく電話する相手が4名以上いる人にはおすすめできません。

トップ3以外はかけ放題の対象にならず通話料金が追加されてしまうためです。

以上のことを踏まえてOCNモバイルONEをおすすめできるのは下記のような人です。

  • スマホでデータ通信はほぼ使わない→500MBプラン
  • よく通話をする人が3人以内→いずれかのデータプラン+トップ3かけ放題プラン

⑤BIGLOBE mobile

BIGLOBEモバイル
出典:BIGLOBE mobile

BIGLOBE mobileは株式会社BIGLOBEが提供している格安SIMで、特徴は下記のとおりです。

  • 月額980〜1,700円、1GB〜6GBから選べる
  • 通話プランは3分かけ放題、10分かけ放題、通話パック60、通話パック90の4プラン
  • エンタメフリーオプションでYouTubeなどがデータフリーで利用可能

かけ放題プランは下記の表のとおりです。

10分かけ放題通話パック903分かけ放題通話パック60
対象の通話10分以内の国内通話月間で90分の国内通話3分以内の国内通話月間で60分の国内通話
月額料金(税込)913円660円
時間超過時の料金9.9円/30秒

通話パック90・60は月間合計でそれぞれの時間以内であれば追加料金なしで通話ができるというプランです。

例えば、通話パック90なら月に90分までの通話はプラン料金のみでできるということです。

短い通話をたくさんするより60分ないし90分以内の電話を月1回するという方におすすめです。

また、BIGLOBE mobileの最たる特徴としてエンタメフリーオプションがあるということです。

音声通話SIMであれば月308円でYoutubeを含む21種の動画・音楽などの通信量がカウントフリーになります。

カウントフリーとはどういうことかというと、これらのサービスを利用しても契約しているデータ通信量が消費されないということです。

つまり、エンタメフリーオプションをつけるならこれらのサービスで使う通信量は度外視してデータプランを選べばよいということです。

これらを踏まえてBIGLOBE mobileがおすすめなのは下記のような人です。

  • 月60分ないし90分程度しか通話は使わない
  • エンタメフリーオプションに加入することで通信量を大きく節約できる

⑥J:COMモバイル

J:comモバイル
出典:J:COMモバイル

J:COMはJCOM株式会社が提供している格安SIMで、特徴は下記のとおりです。

  • 月額980〜2,480円で1GB〜20GBから選べる
  • 他のJ:COMサービスと併用で追加料金なしでデータ増量(例:1GB→5GB)
  • かけ放題は5分/回で550円、60分/回で1,500円

J:COMはもともとWi-Fiの会社でしたが、近年格安SIMを展開した企業の1つです。

そのため、Wi-Fiとセットで契約するとデータ増量といったサービスもあります。

また、10GB以上の契約の場合、データ容量をオーバーしても1Mbpsで使えるというのが嬉しいポイントです。

これがどのくらいの速さかというと低画質〜中画質の動画ならそこそこスムーズに見れるくらいの所感です。

高画質でなければストレスなく見れます。

総じてコスパのよい格安SIMと言えそうですね。

これらを踏まえてJ:COMがおすすめな人は下記のような人です。

  • データ量も通話もそこそこ使う→10GB+5分かけ放題
  • Wi-Fiもセットで検討している人

ドコモ回線以外でかけ放題プランを提供している格安SIM

ドコモ回線以外でかけ放題プランを展開している格安SIMは下記のとおりです。

  1. 楽天モバイル
  2. LINEMO
  3. POVO

これ以外にもありますが、正直あまりおすすめできないのでこの3つに絞って説明します。

①楽天モバイル

楽天モバイル
出典:楽天モバイル

楽天モバイルは楽天市場で有名な楽天が提供している格安SIMで、以下のような特徴があります。

  • 月額1,078円〜3,278円、3GB〜で使ったデータ量に応じて支払額が変わるワンプラン
  • 専用の通話アプリを使えば全ての国内通話が無料or1,100円で15分/回の通話がかけ放題
  • 楽天市場でのポイント付与率+1%

近年、大手3社に続き独自で基地局を建て始めたのが楽天です。

他の格安SIMに引けを取らない料金設定を展開していて、特に楽天ユーザーは使っている人も多いでしょう。

料金は使用したデータ量に応じて自動的に決まるのでどれがいいかわからないとか選ぶのがめんどくさいという人にとってはありがたいですね。

また、通話に関しては専用の「Rakuten Link」というアプリで電話をかければ無料です。

これの注意点は折り返しの電話をかけるときは注意しないと、うっかり純正の通話アプリからかけてしまい、通話料が発生してしまうことです。

ちなみに楽天モバイルはプラチナバンド非対応のため通話品質は正直あまりよくないので、快適に通話したいという人は他社の格安SIMの方がいいかもしれません。

プラチナバンドとは特定の周波数帯の電波のことで簡単にいうと渋滞しない道路のようなものです。

これらを踏まえて楽天モバイルがおすすめなのは以下のような人です。

  • 月によって使うデータ量が変わる人
  • 頻繁に電話をかけないので専用アプリからの通話でもさほど手間じゃない人

②LINEMO

LINEMO top
出典:LINEMO

LINEMOはソフトバンクが提供している格安SIMで下記のような特徴があります。

  • 月額3GBで990円、20GBで2,728円のどちらか
  • かけ放題は550円で5分/回がかけ放題か1,650円で全てかけ放題(いずれも国内通話のみ)
  • LINEギガフリーなどLINEのヘビーユーザーにはありがたい仕組みもあり

LINEMOはソフトバンクとLINEが共同で提供しているため、LINEのスタンプや機能を頻繁に使う人におすすめです。

また、20GBプランの場合、データ超過後は1Mbpsで使えるというのもありがたいポイントです。

他のプランの場合超過後はだいたい300Kbpsでほとんど使い物にならないレベルですが、1Mnpsなら動画でもそれなりに観れます。

以上を踏まえてLINEMOがおすすめなのは下記のような人です。

  • LINEでよく動画を送ったりスタンプを使ったりする
  • データ通信20GBじゃ足りない時がときどきある

③POVO

POVOはsuが提供している格安SIMで下記のような特徴があります。

  • データは使い方に合わせてトッピング
  • かけ放題は550円で5分/回がかけ放題か1,650円で全てかけ放題(いずれも国内通話のみ)

POVOはデータトッピングという他社と大きく異なるデータプランを打ち出しています。

これは簡単にいうと月額で料金が決まっているわけではなく必要な分だけその都度データを買うというような感じです。

例えば、20GBなら2,700円で買えたり、24時間データ使い放題を330円で買えたりといった感じです。

これにより本当に必要な分だけデータ料金を払うということができます。

通常の月額プランと違ってより個々人に合った使い方ができるというわけです。

また、使わないときは買わなくてもいいので0円で持つこともできます。(ただし、180日間データ購入がないと契約解除などの規約あり)

かけ放題は他社と同じようなプラン展開ですね。

これらを踏まえてPOVOがおすすめな人は下記のような人です。

  • 使用データ量が月によってかなりばらつきがある
  • デュアルSIMなども検討中

ドコモ回線の格安SIMの3つのメリット

ドコモ回線の格安SIMのメリットは下記の3つです。

  1. ドコモ端末の場合SIMロック解除が不要の場合がある
  2. ドコモと同じ範囲で回線が利用できる
  3. au・ソフトバンク回線より選択肢が広い

現在ドコモを使っている方にとってはそれなりのメリットを享受できます。

①ドコモ端末は場合SIMロック解除が不要の場合がある

ドコモからドコモ回線の格安SIMに乗り換える場合ほとんどの場合でSIMロック解除が不要です。

SIMロック解除とは大手キャリアで購入した端末をそのまま他社の通信業者に乗り換える際に必要な手続きです。

大手キャリアで購入した端末はSIMロックされているため、それを解除する必要があるということです。

しかし、ドコモからドコモ回線の格安SIMに乗り換える場合は不要であることが多いので、手間が少なくて済みます。

ただし、一部の端末では必要な場合があるので乗り換える前に確認はしておきましょう。

②ドコモと同範囲で回線が利用できる

ドコモ回線で提供している格安SIMはドコモと同じ範囲で通信が利用できます。

これが例えば、楽天モバイルのような後発の回線だと住んでいる場所によっては電波が届いていなかったり地下に入ると全く通信できないといったことが生じる恐れがあります。

なので、現在ドコモを使っているという人は同じような通信環境を担保できるので安心して乗り換えられます。

とはいえ通信障害が発生したりするリスクはどの回線でも起こりうるので、通信が使えなくなると仕事などで困るという人はデュアルSIMなんかも考慮しましょう。

③au・ソフトバンク回線より選択肢が多い

ドコモ回線はau・ソフトバンクと比べて格安SIMの種類が豊富です。

これはドコモが他2社と比べて格安SIMへの回線の貸出に乗り出した時期が早かったためです。

例えば先述のOCNモバイルONEはドコモ回線しか展開していません。

逆にドコモ回線だけ展開していないという格安SIMを探す方が難しいくらいです。

なので現在ドコモを使っていて通信品質等に不満がないのであれば、SIMロック解除不要かつ選択肢が多いというのは大きなメリットです。

ドコモ回線の格安SIMのデメリット

ドコモ回線の格安SIMのデメリットは下記の2つです。

  1. ドコモ以外の端末の場合SIMロック解除が必要な場合がある
  2. 通信速度が遅くなる場合がある

メリットの裏返しになりますが、対策等も解説していきます。

①ドコモ以外の端末の場合SIMロック解除が必要な場合がある

ソフトバンクやauからの乗り換えの場合、SIMロック解除が必要な場合があります。

そのため、自分に合った格安SIMが見つかったとしても現在自分が使っている回線とは違うものしか展開されていなければ、SIMロック解除をするしかありません。

この場合、以下2点のいずれかの対策が必要です。

  1. 乗り換えと同時に機種変更する
  2. SIMロック解除する

SIMロック解除が面倒かついまの端末に不満があるという人は乗り換えと同時に機種変更するのがおすすめです。

注意したいのは格安SIMは大手3社ほど機種代を割り引いたりしないということです。

また、一見安く見えても他者と比べるとそんなにお得じゃないということもザラにあるので注意しましょう。

今の端末に不満がなくこれからも使い続けたいという人はSIMロック解除しましょう。

そこまでめんどくさい工程でもないので、ここは割り切ってやってしまった方が後々お得になります。

②通信速度が遅くなる場合がある

ドコモ回線はau、ソフトバンクの回線と比較して通信速度が遅くなりやすい傾向にあります。

これはユーザーが多いためです。

電気通信事業者協会によると2022年度第一四半期の事業者別契約数は下記の表のとおりです。

ドコモauソフトバンク
全国契約数85,245,00061,675,20048,735,000

「人口より多くない?」と思ったかもしれませんがこれは法人や事業所の契約も含まれているためだと思われます。

つまりこれだけ見てもドコモは他2社より多くのユーザーが利用しているので通信速度が遅くなりやすいです。

例えるなら、空いている道路と比べて渋滞している道路は速度を落とさざるを得ないのと同じです。

とはいえ極端に遅くなるといったこともないので、スマホアプリをやりこむなどでなければ問題ないかと思われます。

かけ放題プランの格安SIMの4つのメリット

かけ放題プランの格安SIMのメリットは下記の4つです。

  1. 通話料金を気にしなくていい
  2. 家計管理が楽になる
  3. 自分に合ったプランが選べる
  4. 大手キャリアのプランと比較して総額が安い

総じてコスパが良いというのが格安SIMのメリットです。

①通話料金を気にしなくていい

かけ放題プランにすれば通話料金を気にしなくて良くなるので心理的負担が軽減されます。

例えば、そういったプランに加入せずに通話をしていると料金を気にしながら電話をしなければいけません。

少しの電話ならいいでしょうが、間伸びするようになると途中からイライラすることもあるでしょう。

そういったことを気にせず電話したいならかけ放題プランがおすすめです。

よく長電話をするという方は特につけておきたいプランです。

②家計管理が楽になる

かけ放題プランにすればスマホの支払いが毎月ほぼ一定になるので家計管理が楽になります。

加入していないと、よく電話をする人であればあるほど月額料金が安定せず、支出の管理が面倒になります。

いちいち「今月はいくらだっけ」と気にしなくてよくなるのでそういった煩わしい計算をしたくないという人はおすすめです。

また、家計管理を自動でやってくれるスマホアプリもあるのでそういったものを導入するのもいいでしょう。

③自分に合ったプランが選べる

格安SIMが展開しているかけ放題プランの中には様々な種類のものがあります。

例えば、「5分以内の通話なら何回しても追加料金なし」というプランの場合は食事の予約などの短い通話を頻繁にするという人におすすめです。

他にも、月間90分までは実質無料といった場合は離れて住んでいる家族に毎月60分程度の通話をするという人におすすめです。

このように一口にかけ放題といっても無制限かけ放題のみではなく様々なプランがあります。

そのため、プランや通信業者を選ぶ前に自分は「月に何分くらい通話するのか?」「1回何分くらい通話することが多いのか」といったことは明確にしておきましょう。

こうすることで自分に最適なプランを選ぶことができ、無駄な費用が発生することが防げます。

④大手キャリアのプランと比較して総額が安い

格安SIMのかけ放題は大手キャリアプランと比べると支払総額が安いです。

例えば、ドコモとahamoを比較してみましょう。

かけ放題(無制限)かけ放題(5分)月額料金
ドコモ(5Gギガライトプラン)1,870円770円3,465円(1GB)
ahamo1,100円無料2,970円(20GB)

値段だけを見れば圧倒的に格安SIMに軍配が上がるでしょう。

通信品質にそこまでこだわりないし、スマホの月額料金なんて安ければ安いほどいいという人は格安SIMがおすすめです。

かけ放題プランの格安SIMの3つのデメリット

格安SIMでかけ放題を使うデメリットは4つあります。

  1. 通話が少ないと損する
  2. 固定費が上がる
  3. プランによっては把握が手間

簡単にいうと通話にこだわりがない人はあえてかけ放題プランを使う必要性は薄いです。

①通話が少ないと損する

かけ放題のプランによっては通話が少ないと損をするでしょう。

例えば、月間90分まで無料のようなプランに加入したのに月に10分しか通話しなかったとします。

その場合、本来発生していたはずの通話料金よりプラン料金の方が高くなることもあるので、プランに加入しない方がお得だったと言えます。

とはいえ、特に電話する用などもないのにプランで損をしないためにわざわざ電話をするというのも合理的じゃないですよね。

また、無制限かけ放題でも通話が少ないと実際に払うお金は同じですが損をした気分になりがちです。

なので、そもそも毎月電話をするわけではないという人はかけ放題プランは必要ないでしょう。

②固定費が上がる

かけ放題プランに加入することで固定費が上がります。

「上がると言っても月1,000円程度でしょ」と思うかもしれませんが、その場合年間に1万2,000円余計にかかり、それを50年続ければ60万円です。

ハイグレードの洗濯機と冷蔵庫をまとめて買い換えるくらいのインパクトになります。

なので、「毎月ちょくちょく電話をするからとりあえずかけ放題にしておく」という安易に契約するのではなく、本当に必要か考えてから決めましょう。

例えば、LINEを知っている人は電話は全てLINEでさせてもらうとかahamoのような元から5分かけ放題がついているものにするなどでお得に使える方法を模索してみましょう。

③プランによっては把握が手間

月に90分まで無料といったようなかけ放題プランの場合、電話をする際に「あとどれくらいできるか」といったことを把握しとかなければならず、手間に感じるでしょう。

また、5分かけ放題といったプランの場合も、通話中にあと何分かを気にかけながら話を進めなければならず、会話に集中できないという人もいると思います。

そもそもそこまで気にしないという人はいいですが、気になってしまう人もいます。

そういう神経質な人の場合はかえって気になってしまうので、無制限のかけ放題にするのもいいでしょう。

かけ放題プランで格安SIMを選ぶ際の手順

かけ放題プランで格安SIMを選ぶ際のポイントは下記の3つです。

  1. 自分はどれくらい通話を使うのかチェック
  2. かけ放題プランが必要かチェック
  3. プランごとの対象範囲をチェック

①自分はどれくらい通話をするのかチェック

まずは自分が月にどれくらい通話をするのかチェックしましょう。

その際のポイントは下記の2つです。

  • 1回の通話で何分するのか
  • 月に合計何分通話するのか

なぜ「1回の通話で何分するのか」が重要なのかというと「1回5分までの通話なら何回でも無料」というプランがあるためです。

例えば、電話は食事の予約でしかせず、1回3分以内に終わるのがほとんどという場合は5分までの通話なら何回でも無料というプランが無駄がないです。

反対に月に1回1時間くらい電話するという場合はこのようなプランではほとんど無料にならず無駄が多いです。

なので、どのようなプランが最適かを知るためには自分の通話スタイルを明確に把握しましょう。

②かけ放題プランが必要かチェック

次にそもそもかけ放題プランが必要かをチェックしましょう。

例えば、通話が11円/30秒の格安SIMで、かけ放題プランが1,100円だったとします。

この場合、月に3,000秒、つまり50分以上通話しない場合はかけ放題にしない方がお得です。

つまり、この場合月に50分も通話をしないという人はそもそもかけ放題プランは必要ありません。

むしろ損をしてしまうので気をつけましょう

③プランごとの対象範囲をチェック

自分の通話スタイルや月あたりの通話量を把握して、かけ放題プランの方がお得に使えるという場合、次に確認しなければならないのがプランの対象範囲です。

特に海外の人と電話をする機会が多いという場合は注意しましょう。

というのも、かけ放題プランのほとんどは国内通話のみを対象としているためです。

海外の友達とたくさん通話したくてかけ放題プランに加入したのに、対象になる通話が国内通話限定では意味がありません。

また、この他にも専用のアプリからの通話のみ対象といったものもあります。

この場合、スマホの純正の通話アプリからかけてしまうと無料にならないので気をつけましょう。

かかってきた通話をそのまま折り返すという場合、うっかりスマホの純正の通話アプリでかけてしまい、通話料金が発生してしまうというのはよくある話です。

こういったことにならないようにかけ放題プランの対象の通話はしっかり確認しておきましょう。

まとめ

この記事ではドコモ回線とそれ以外の回線ででかけ放題プランを提供している格安SIMについて解説しました。

近年、多種多様な格安SIMが普及しています。

自分の通話スタイルを明確に把握して、最適なプランを選べるようにしてから乗り換えるようにしましょう。

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